2020.02.12

ホームの横浜ビー・コルセアーズ、秋田ノーザンハピネッツの守備網をどう突破するかが勝利へのカギ

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

横浜ビー・コルセアーズvs秋田ノーザンハピネッツ(@横浜国際プール)
2月12日19時05分

 台風19号の影響で延期となった試合のうち、未消化だった2試合が第22節と第23節の間に組み込まれた。その1つが横浜ビー・コルセアーズ秋田ノーザンハピネッツの対決。予定通り10月11日に開催された1戦目では横浜が15点差で快勝しているが、その後横浜のチーム体制が変わったことなどもあり、4カ月空いたことがどう影響するか。

 第22節の横浜は2戦とも90失点以上でアルバルク東京に連敗。1戦目は第1クォーターこそ3点ビハインドにとどめたものの、その後は地力の差が如実に表れて24点差をつけられた。ベンチ登録選手で無得点は1人だけだったが、ジェームズ・サザランドレジナルド・ベクトンが揃って13得点と上手く封じられた感がある。そして2戦目は60得点に終わり、35点差と前日以上に離された。牧全の今季初スターター起用も奏功せず、3ポイント成功はわずか3本。攻守ともに精度の差を見せつけられる結果となった。

 一方の秋田は大阪エヴェッサと対戦し、1勝1敗に持ちこんでいる。1戦目は第17節以来の出場となったジャスティン・キーナンが攻守に奮闘し、ウィリアムスニカも17得点8リバウンドで続いたが4点及ばず。キーナンの他に細谷将司野本建吾も3スティールをマークするなどディフェンスが冴えただけに、3ポイントの不調が痛かった。すると前田顕蔵ヘッドコーチは2戦目に多田武史をスターターに抜擢するなど、思い切った選手起用に踏みきった。その多田が3本の3ポイントを決め、初出場となった大浦颯太も9得点と、ルーキーの活躍が刺激となり、第1クォーターと第3クォーターで大阪を圧倒。24点差をつける大勝となった。

 西地区首位を相手に連日15スティールを記録した秋田のディフェンスは、横浜が突き破らなければならない壁。中でも、A東京戦で計11ターンオーバーを記録したベクトンが、ボールを持った際に秋田のディフェンスの形を見極めてプレーを選択することが何よりも重要だ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・横浜(ヘッドコーチ:福田将吾)
ジェームズ・サザランド
橋本尚明
レジナルド・ベクトン
ホール百音アレックス※特別指定
アキ・チェンバース
ハンター・コート
牧全
田渡凌
秋山皓太
竹田謙
エドワード・モリス
ウィリアム・マクドナルド
生原秀将
小原翼

・秋田(ヘッドコーチ:前田顕蔵)
細谷将司
野本建吾
白濱僚祐
今川友哲
西野曜※特別指定
伊藤駿
中山拓哉
長谷川暢
多田武史※特別指定
保岡龍斗
ウィリアムスニカ
ハビエル・カーター
ジャスティン・キーナン
カディーム・コールビー
古川孝敏
大浦颯太

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