2020.02.14

パス回しが好調のサンロッカーズ渋谷を封じるには横浜ビー・コルセアーズはディフェンスからの立て直しが必須

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

横浜ビー・コルセアーズvsサンロッカーズ渋谷
第1戦:2月15日15時5分、第2戦:14時5分(@横浜国際プール)

 横浜ビー・コルセアーズは延期されていた第2節の1試合が前節の後に組み込まれ、秋田ノーザンハピネッツと対戦。第1クォーターに7点ビハインドを背負いながらも、レジナルド・ベクトンのゴール下での奮闘や赤穂雷太の3ポイントなどでクロスゲームに持ちこんだが、1点ビハインドで迎えた第4クォーターに35失点。25ファウルは相手の27ファウルで相殺されたが、相手より7個多い21ターンオーバーが致命傷となった。大阪エヴェッサに土をつけた後は4連敗で、好転しかけたムードもしぼみつつある。

 加えて、日程面でハンデのある状況で迎える相手が、東地区4位ながら首位とはまだ3勝差のサンロッカーズ渋谷。前節のSR渋谷は上り調子の京都ハンナリーズとアウェーで戦い、連勝を収めた。1戦目は第1クォーターこそ10点ビハインドだったが、その後はセバスチャン・サイズがペイントエリアを支配し、第3クォーターには最大16点リードを奪う。第4クォーター残り1分33秒の時点で5点差まで迫られたものの、その後は無失点で京都を振りきった。2戦目は第3クォーターを7失点に抑え、17点差で快勝。サイズに加えてチャールズ・ジャクソンもゴール下で暴れ、2人で計41得点31リバウンドをマークしている。

 横浜がフォーカスしなければならないのはディフェンス。前節のSR渋谷は1戦目で6人が3アシスト以上をマークし、チーム全体でも26アシスト。24アシストを記録した2戦目は、ベンチ入り12人中11人にアシストがついた。横浜としては、ディフェンスで先手を打ってSR渋谷のパス回しを分断する必要がある。特に意識したいのがポイントガードに対するディフェンス。相手のお株を奪い、ボール運びに対してプレッシャーをかけることで、少しでもSR渋谷のリズムを狂わせたいところだ。このところオフェンス面で精彩を欠き、秋田戦では出場時間も10分に満たなかった田渡凌は、ディフェンスで自身の価値を証明することができるか。

文=吉川哲彦

■ロースター
・横浜(ヘッドコーチ:福田将吾)
ジェームズ・サザランド
橋本尚明
赤穂雷太※特別指定
レジナルド・ベクトン
ホール百音アレックス※特別指定
アキ・チェンバース
ハンター・コート
牧全
田渡凌
秋山皓太
竹田謙
エドワード・モリス
ウィリアム・マクドナルド
生原秀将
小原翼

・SR渋谷(ヘッドコーチ:伊佐勉)
関野剛平
セバスチャン・サイズ
ファイサンバ
ベンドラメ礼生
チャールズ・ジャクソン
杉浦佑成
渡辺竜之佑
野口大介
広瀬健太
石井講祐
山内盛久
ライアン・ケリー
盛實海翔※特別指定
田渡修人

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