2020.11.13

連勝で順位逆転を狙う川崎ブレイブサンダース、ポイントはアウトサイド陣の働き

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

川崎ブレイブサンダース vs 富山グラウジーズ(@川崎市とどろきアリーナ)
第1戦:11月14日18時5分 第2戦:11月15日16時5分

 インジュアリーリストに入ったマティアス・カルファニに加えてジョーダン・ヒースも故障で戦線離脱と、またもや向かい風にさらされた感のある川崎ブレイブサンダース。しかし、前節の千葉ジェッツ戦は接戦の末に3点差で価値ある1勝を挙げた。逆境に立たされた時に類稀な集中力を発揮する辻直人が3ポイント6本を含む27得点をマークすると、それに続いたのがいずれも23得点のニック・ファジーカス増田啓介。特に、ビッグラインアップを組めない現状で増田が実力を証明したことは何よりも大きい。

 10勝2敗と好調だった富山グラウジーズサンロッカーズ渋谷に苦杯を喫した。こちらもハイスコアゲームとなったが、第3クォーターの32失点が大きな痛手となった。オフェンス面でも3ポイントの不調とターンオーバーが目立ち、97得点を挙げたとはいえ必ずしも良い出来とは言えなかった。強豪との対戦が続く12月を前に、まずは1つでも勝って好感触のままバイウィークに入りたい。

 現在両者は星1つの差で東地区3位と4位に並び、今節は直接対決となる。川崎が順位を逆転するには連勝が必須条件となる。急きょ獲得したマット・ボンズの働きは、当然ながら今節のポイントの1つ。そして、点の取り合いも予想される中、負担のかかるインサイドをアウトサイド陣がいかにカバーするかがそれ以上に大きなポイントだ。辻と増田だけでなく、このところインパクトを欠いている篠山竜青藤井祐眞もオフェンス面で存在感を示さなければならない。

文=吉川哲彦

■ロスター
・川崎(ヘッドコーチ:佐藤賢次)
藤井祐眞
青木保憲
篠山竜青
増田啓介
辻直人
マティアス・カルファニ ※インジュアリーリスト
ニック・ファジーカス
大塚裕土
熊谷尚也
長谷川技
パブロ・アギラール
ジョーダン・ヒース

・富山(ヘッドコーチ:浜口炎)
リチャード・ソロモン
山口祐希
阿部友和
水戸健史
宇都直輝
前田悟
松脇圭志
橋本晃佑
城宝匡史
ジュリアン・マブンガ
ジョシュア・スミス
岡田侑大

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