2020.12.08

防御システムが整いつつある島根スサノオマジックと京都ハンナリーズ。勝敗のカギはリバウンド

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

島根スサノオマジック vs 京都ハンナリーズ(@松江市総合体育館)
12月9日19時5分

 新たなスタイルを取り入れる西地区5位の島根スサノオマジックに、チームとして機能しはじめてきた同9位の京都ハンナリーズが挑む。

 島根は前節、東地区の強豪・千葉に2連敗を喫したが、第1戦は3クウォーターに逆転し、4クウォーター残り5分を切るまでリードを奪った。河合竜児ヘッドコーチ代行がバイウィーク期間中に選手たちへ新たに落とし込んだゾーンディフェンスや、人もボールも動かすテンポの速い攻撃が功を奏した結果である。またリード・トラビスの7本を筆頭にチーム全体でオフェンスリバウンドを20本も奪ったことが接戦の大きな要因になった。

 一方、京都は前節の信州戦で連勝はならずも、第1戦は4クウォーター残り4分を切って10点差の展開から逆転勝ちを収めた。相手のペースに巻き込まれたが、ゾーンディフェンスが機能し、終盤はレイヴォンテ・ライスデイヴィッド・サイモンの2枚看板が勝負強さを発揮。さらには永吉佑也がオフェンスリバウンドを奪い、残り1分18秒で松井啓十郎の3ポイントシュートにつなげた一連のプレーが、彼らに流れを呼び込んだことも見逃せない。

 今節は両チームともにディフェンスを整備している中で、リバウンドが攻防のカギを握りそうだ。特に島根の総リバウンド数はリーグ2位を記録しており、京都はボックスアウトの徹底やルーズボールを奪取して相手からチャンスの芽をつみ取らなければならない。その上で、お互い接戦における些細なミスが多いだけに、勝負所の集中力をキープして白星につなげていきたいところだ。

 文=大橋裕之

■ロスター
・島根(ヘッドコーチ代行:河合竜児)
後藤翔平
橋本尚明
山下泰弘
北川弘
ペリン・ビュフォード
リード・トラビス
阿部諒
杉浦佑成
白濱僚祐
小阪彰久
デモン・ブルックス
ウィリアムスニカ
神里和

・京都(ヘッドコーチ:小川伸也)
寺嶋良
會田圭佑 ※インジュアリーリスト
大庭岳輝
久保田義章
松井啓十郎
満田丈太郎
レイヴォンテ・ライス
石谷聡
細川一輝
ジャスティン・ハーパー ※インジュアリーリスト
内海慎吾
ベンジャミン・ローソン
永吉佑也
デイヴィッド・サイモン

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