2021.02.12

下位に低迷する両チームが激突、勝負どころにおけるベテラン選手の働きに期待

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

広島ドラゴンフライズvs新潟アルビレックスBB(@広島サンプラザホール)
第1戦:2月13日13時35分 第2戦:2月14日13時35分

 下位に低迷する西地区の広島ドラゴンフライズと東地区の新潟アルビレックスBB。お互い苦しい状況が続く中、ベテランたちの存在感がチームを支える。

 広島はシーズン後半戦に入っても黒星が先行。外国籍選手が欠場する試合もあったが、39歳の朝山正悟が今シーズンもチームをけん引している。敗れはしたが1月31日の横浜ビー・コルセアーズ戦で20得点、2月6日の島根スサノオマジック戦に至ってはシーズンハイの26得点をマーク。巧みなオフェンスの駆け引きから3ポイントシュートやドライブを決め、コートで見せるリーダーシップは心強い。

 一方の新潟も負けが込み、ベテランガードの五十嵐圭が1月27日の富山グラウジーズ戦からケガで離脱することも重なった。そんな難しい状況でも池田雄一佐藤公威が若手や中堅を引っ張っている。特に佐藤は前々節、宇都宮ブレックスとの第2戦から久々の先発起用に応え、持ち味の3ポイントシュートやハードなディフェンスを体現。まだ勝利に結びついていないことが歯がゆいものの、チームを鼓舞するような頼もしい活躍を見せている。

 今節は両チームにとって、現状の順位から少しでもはい上がるために落とせない一戦だ。広島・朝山と新潟・佐藤のマッチアップも予想される。またほとんどが途中出場だが、池田も第16節の京都ハンナリーズ戦でホーム2連勝を引き寄せる一発を持っているだけに、広島は警戒をしておきたい。若手や中堅の躍動が印象的な中で、勝負所の攻防でベテランたちが果たす役割も大きいはずだ。

文=大橋裕之

■ロスター
・広島(ヘッドコーチ:堀田剛司)
ジャマリ・トレイラー
トーマス・ケネディ
朝山正悟
岡本飛竜
アイザイア・マーフィー
グレゴリー・エチェニケ
柳川幹也 ※特別指定
田渡凌
田中成也
荒尾岳
古野拓巳
佐土原遼 ※特別指定
谷口大智
森山修斗

・新潟(ヘッドコーチ:福田将吾)
星野曹樹
伊藤領 ※特別指定
大矢孝太朗
アレン・ダーラム
五十嵐圭
柏倉哲平
石井峻平 ※インジュアリーリスト
西田優大
納見悠仁
佐藤公威
ロスコ・アレン
水野幹太
池田雄一
林翔太郎
ジェイソン・ウォッシュバーン

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