CS進出を争う両チームの対戦、サンロッカーズ渋谷はガード陣のミスを最小限に抑えたい

大橋裕之

フリーライター

■サンロッカーズ渋谷vs秋田ノーザンハピネッツ（＠青山学院記念館）
第1戦：3月28日17時5分第2戦：3月29日19時5分

　東地区でチャンピオンシップ進出を争うサンロッカーズ渋谷と秋田ノーザンハピネッツが今シーズン3度目の対戦を迎える。秋田にとっては正念場だ。

　4連勝中のSR渋谷は東地区4位だが、ワイルドカードで1位に立ちCS進出圏内に位置している。ライアン・ケリーの離脱で２月は苦しんだが、彼の復帰とともにチームは息を吹き返した。特に、攻撃へ与えた影響は顕著で、ケリー欠場中の平均得点と、復帰後の平均得点を比較すると、チーム全体で10点以上も回復した。

　一方、秋田は東地区7位で、ワイルドカードもCS圏外となる5位に沈んでいる。前節のアルバルク東京戦では第1クォーターこそディフェンスに変化をつけて先行したが、その後は失速。特に、オフェンスリバウンドを18本も奪われたことは痛かった。また、前々節に敗れた三遠ネオフェニックス戦でもピック＆ロールへのディフェンスを序盤に攻略され、ペイントエリアでの失点が目立っただけにゴール下は今、泣き所になっている。

　両チームは今シーズン2度対戦し、いずれもSR渋谷が僅差で制している。ただ、今節は崖っぷちの相手が序盤からディフェンスで仕掛けることが予想されるだけに、ベンドラメ礼生らガード陣がミスを最小限にゲームを進められるかに注目したい。一方、秋田はインサイドのディフェンスを整備し、接戦に持ち込めるか。アレックス・デイビスとハビエル・カーターはファウルトラブルに注意し、球際で競り勝ちたい。

文=大橋裕之

■ロスター
・SR渋谷（ヘッドコーチ：伊佐勉）
関野剛平
 ベンドラメ礼生
 チャールズ・ジャクソン
 西野曜
 ジェームズ・マイケル・マカドゥ
 渡辺竜之佑
 野口大介
 広瀬健太
 石井講祐
 山内盛久
 ライアン・ケリー
 盛實海翔
 田渡修人