2023.09.14

Bリーグとファッション業界で国内初の試み…アダストリア社「憧れ」込めた審判ウェア発表

新レフェリーウェア発表会で登壇した(左から)漆間、加藤、福田、島田、阿部、有澤[写真]=バスケットボールキング
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 株式会社アダストリアは9月14日、2023-24シーズンからBリーグの協賛パートナーに就任し、レフェリーウェアを手掛けることを発表した。

 同日に都内で行われた『「アダストリア」x「B.LEAGUE」新レフェリーウェア発表会』には、同社の福田泰己取締役、Bリーグ島田慎二チェアマンとプロレフェリー4名が登壇し、2023-24シーズン開幕戦より着用するレフェリーウェアがお披露目された。

 今年創業70周年を迎えたというアダストリアは、「niko and…」や「LOWRYS FARM」などを展開するカジュアルファッション専門店チェーン。同社の発表によると、プロスポーツトップリーグのレフェリーウェアを“ライフスタイルカジュアルファッション企業”が手掛けるのは日本初だという。

 2023-24シーズン開幕戦から着用される新レフェリーウェアは、実際にコートに立つレフェリーの声を取り入れ、動きやすさ、ストレッチ性や耐久性、速乾性という機能にも配慮しながら製作。ブラックとグレーを基調にしながらも、Bリーグが掲げてきた“3つの使命”(世界に通用する選手やチームの輩出・エンターテインメント性の追求・夢のアリーナの実現)から着想を得たトライアングル柄を胴部分に採用し、Bリーグのレフェリーフェアとしてのオリジナリティも表現された。

「スポーツをファッションの力で盛り上げていきたい」というアダストリアの福田泰己取締役は、肩周りに汗染みが出にくい黒色を採用するなど、「レフェリーの立ち姿が美しくみえるようにデザインしています」と同社製のレフェリーウェアに込めたこだわりを説明。

 また、「プロレフェリーウェアを僕らが製作することによって、少し“憧れ”を盛り込むことで、子どもたちやファンの方々がレフェリーを目指していくことの一助になれれば」と思いを明かした。

 実際に新ウェアを着用して登壇した加藤誉樹レフェリーは、「選手と違って試合中に交代できない審判は、1試合平均4キロを走っている。走って腕を振ることもありますし、シグナルで判定を見せていく必要があるので伸縮性はかなり大事な要素。実際に着用してかなり着心地が良いので、早くコートに立ちたいなと思います」と高揚感を口にした。

 アダストリア社とBリーグは今回2年契約を締結したとのこと。10月5日に開幕する2023-24シーズンは、コートで躍動する選手のプレーはもちろん、新ウェアに身を包んで熱戦を演出するレフェリーの姿にも注目だ。

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