2023.09.14

Bリーグ島田チェアマンが京都&高松出張を振り返る…地方都市ならではの“Win-Win”な事例とは?

『島田のマイク』第150回が公開
バスケ情報専門サイト

 9月14日、Bリーグ・島田慎二チェアマンのポッドキャスト番組『島田のマイク』第150回が配信。

 オープニングトークの話題は、男子日本代表が自力でのパリオリンピック出場を決め、いまだ興奮冷めやらぬ「FIBA バスケットボールワールドカップ2023」について。「過去にないくらい」と島田チェアマンが言うように、多方面からお祝いの言葉をもらい、「これがブレークか」と感じていると話した。

 また、ワールドカップ後の面白エピソードも紹介。「東京駅にね、切符買おうとしてる大きい人がいたんですよ」と話したその人とは、まさしく“時の人”であるジョシュ・ホーキンソンサンロッカーズ渋谷)。都内の自宅へ帰るところだったホーキンソンが、「Tシャツも日本代表感のあるやつで、バレバレよ」という状態だったため、タクシーで帰したそうだ。ちなみに、その時の写真は島田氏のInstagramに投稿されている。

 本編では、収録時点で空港から戻ったばかりだという京都・高松出張について話した島田チェアマン。沖縄でのワールドカップ観戦直後に京都へ発ち、京都ハンナリーズ、そして香川ファイブアローズの視察を行った。

 まずは、2022年夏に経営体制が変わり、2022-23シーズンに入場者数・スポンサー数がともに大きく増加した京都について。2026-27シーズンから始まる「B.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)」の参入条件を満たせていないながらも「一気に状況を改善してきている」と驚きを見せた。そのほか、京都府庁や京都のスポンサーに表敬訪問し、今後について建設的な話し合いを行ったようだ。

 京都の現状についても島田氏は「(Bプレミア参入条件を)3つとも満たすのが難しいと、参入は難しいだろうという感覚を持つんですけど、京都は今の勢いだとあり得るかもしれない」とコメント。今後への期待感をあらわにした。

 続いては香川の本拠地、高松への出張を回顧。22-23シーズンにB3に降格してしまった香川だが、こちらも経営体制に変化があったようで、「違った空気で浮上しようとしている」とポジティブな印象を受けたことを話した。

 香川県は日本代表の渡邊雄太(フェニックス・サンズ)の地元ということもあり、「相対的に熱量は高かった」と感じた島田チェアマン。将来的に「B.LEAGUE ONE(Bワン)」を目指す香川は、現行レギュレーションでB3からB2に上がることも目標としつつ、「一過性ではなく、地に足をつけてやっていくことが大事」と言及した。

 また、「『Bプレミアを目指す』と言わないと応援してもらえないんじゃないか」という風潮があったというが、「上を目指すのもよし、このディビジョンで頑張るもよし、という話ができるようになった」と変化を感じていた。

 加えて、高松で感じた“Win-Win”な事例を紹介。なんと香川は廃校になった学校を改修して練習施設にしているといい、「もう最高」と手放しで称賛した。また、スポンサー企業の協力でトレーニング器具も設置されており、「トレーニングもできるし、練習もできる」施設となっているようだ。

 さらに驚くべきは、プロサッカー・J3リーグ所属のカマタマーレ讃岐のフロントオフィスが教室に入っているということ。「体育館は香川、トレーニング施設は時間を分けて香川とカマタマーレ讃岐が共同で使ってるんですよ」といい、「施設を低予算で使えるチームと、収入を得られる自治体でWin-Winだと思うんですよね」と廃校もしばしばみられる地方における施設の有効活用事例を高く評価していた。

 今回の収録終盤には、本日9月14日公開の「島田のマイク」第150回を記念した懇親会にもコメント。「気楽に来てくださいね。私も超リラックスしているので」とファンに呼びかけた。

京都ハンナリーズの関連記事

B1の関連記事