2023.09.13
Bリーグは9月12日、理事会に関するメディアブリーフィングを実施。Bリーグの島田慎二チェアマンがオンラインでの囲み取材に対応した。
2022年7月から2023年6月までの決算を発表。約74.7億円の売上、約5.7億円の収支はともに過去最高を記録した。島田チェアマンは「コロナの助成金などがなくなって、かなり厳しいシーズンになる」と想定していたが、「営業努力が功を奏して、何とか最高収益を樹立することができました」とコメント。前年期より約10億円減った69.0億円の費用については、「コロナによる中止試合数が少なかったので、それに対する予備費用が未使用だったり、コロナの助成金を獲得できた場合にはそれを使用すると見込んでいた部分の費用がなくなったり。そういったことも相まりました」と説明した。正式には9月27日の会員総会決議をもって確定するという。
また、「命を守る(Safety)」、「選手稼働の最大化(Condition)」、「パフォーマンス向上(Strength)」を目的とした『B.LEAGUE SCS推進チーム』を発足。整形外科や脳神経外科の専門医に加え、川崎ブレイブサンダースの吉岡淳平フィジカルパフォーマンスマネージャー、千葉ジェッツの吉田修久ディレクター・オブ・スポーツパフォーマンス&プレイヤーディベロップメントなどチームスタッフも含め体制が構成された。今後は内科やメンタル、薬品などに関する専門家も加わる予定だという。
同日に公開されたインジュアリーレポートによると、2022-23シーズンにおけるB1、B2合計の外傷、障害の総数は過去最多の513件。試合で発生したのも過去最多395件となった。島田チェアマンはBリーグ全体の競技レベルが高まっていることを認めつつ、次のように続けた。
「試合のインテンシティが上がると、ケガも増えていくという傾向があって。ここに関しては課題認識を持っています。フィジカルを強化することと、ケガを防止することは、いわゆる車の両輪のようなものではないのかなと。ほかのスポーツ同様、最重要課題だと認識しています」
今後は競技価値の向上とリーグ発展に向けて、体制構築やインフラ整備に始まり、外傷発生の抑止や脳震とうへの適切な対処、実態の測定など、メディカル、パフォーマンス領域全体を専門的知見でカバーしていく。
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