2023.08.09

新たに2人のプロレフェリーが誕生…阿部聖氏「ここに至るまで23年間消防士の仕事をしながら…」

JBA公認プロフェッショナルレフェリーになった阿部聖氏 [写真]=B.LEAGUE
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 日本バスケットボール協会(JBA)は8月9日、「2023年度7月-6月期 第2回理事会」に関するメディアブリーフィングを開催。7月1日付けで就任したJBAの渡邊信治事務総長がメディアの取材対応に応じた。

 8月1日付けで阿部聖氏、有澤重行氏の2人がJBA公認プロフェッショナルレフェリーに登録。加藤誉樹氏、漆間大吾氏に続き、3、4人目のプロレフェリーが誕生した。Bリーグが掲げる「B.革新」に向け、渡邊事務総長は「2026年までに10名のプロレフェリー(採用)を目指していきます」と言及。また、JBAの三屋裕子会長、阿部氏、有澤氏はリリースを通じて、次のようにコメントした。

「新たに阿部聖さん、有澤重行さんをJBA公認のプロフェッショナルレフェリーとしてお迎えすることになりました。加藤さん、漆間さんに続くお二人のプロレフェリー誕生を非常に嬉しく思うと共に4名のプロレフェリーの皆さんが切磋琢磨しながら日本のバスケットボールのレフェリー界を牽引してくださることを期待しています。私たちは、今後もレフェリーの活動環境を整える取り組みを積極的に行い、目標として掲げる『アジアトップの競技団体』の実現に向け、一歩一歩前進していきたいと思います。皆様方におかれましては、選手やクラブのみならず、レフェリーの活躍にもぜひご注目ください」(三屋会長)

「この様な機会をいただき、JBA公認プロフェッショナルレフェリーとして契約させていただきますことを大変光栄に思うとともに、本日このように皆様にご報告できますことを大変嬉しく思います。私はここに至るまで23年間消防士の仕事をしながらレフェリー活動を行ってきました。Bリーグでレフェリーをしている仲間は本業を持ちながら寝る間も惜しんでゲームに向けて準備をしています。そんな仲間たちのサポートを含め、共に自分自身も成長することでバスケットボール発展の一助になれるよう誠心誠意努めてまいります。選手・コーチ・クラブスタッフ・ファンの皆さん、そしてバスケットボールファミリーの全ての皆様とレフェリーが尊重し合える世界を作り、日本におけるバスケットボールの発展を皆さんと一緒に進めてまいります。これからもどうぞよろしくお願い致します」(阿部)

「コロナ禍を経て、会場に多くの観客の皆さまが足を運び、ゲームに熱狂する姿が戻ってきました。会場に足を運ばずしても、いつでもどこでもバスケットボールを視聴し、楽しめる環境があります。コート内外でバスケットボールの価値を絶えず高めていらっしゃる方々と同じく、審判団がその一翼を担っている緊張感の中、このような機会をくださった関係各位に感謝申し上げるとともに、これまでの礎を築いてくださった諸先輩方や仲間への敬意を忘れることなく精進していきます。レフェリーは一人ではなく、クルーでゲームを従事します。さらにはたくさんのバスケットファミリーが携わっていることを忘れてはなりません。プロフェッショナルレフェリーとしてゲームをエキサイティングにする努力と同時に、日本のバスケットボールをより元気にしていくためにできることは何か?を常に意識したいと思っております。よろしくお願いいたします」(有澤)

 渡邊事務総長はメディアブリーフィングで、16日後に開幕する「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」を中心とした質問にも回答した。

 大会直前の15日から有明アリーナで行われる「SoftBank CUP 2023(東京大会) バスケットボール男子日本代表国際強化試合」のチケット売れ行きは好調なようで、17日のフランス代表(同5位)戦、19日のスロベニア代表(同7位)戦は完売に達する見込み。15日のアンゴラ代表(同41位)戦については「75パーセント。ここ数日で100パーセントになれば」と述べ、満員になれば1万人を超える想定だという。

 グループEとグループFが開催される沖縄は台風6号の被害を受けたばかり。渡邊事務総長は「(台風の影響を)本当に心配しています。FIBA主催の大会なので、最終的にはFIBAが決めると確認しています。昨今の会議でもそのことを話題にしています。ただ、今の段階で『何日前にこういうことを発表する』、『選手は行けるけど、お客さんは行けない時、無観客にして実施するのか』など、状況に応じて、こういうふうに対応するというものができているわけではないです」と話した。

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