2023.12.03

ニック・ファジーカスがB1史上初の通算9000得点を達成「引退後に記録を見直すのが楽しみ」

現役ラストイヤーで偉大な記録を達成したファジーカス[写真]=B.LEAGUE
バスケ情報専門サイト

 12月2日、B1第9節が各地で開催され、川崎ブレイブサンダースニック・ファジーカスがB1史上初の個人通算9000得点を達成した。

 諫早市中央体育館で長崎ヴェルカとのアウェーゲームに臨んだ川崎。第4クォーター終盤に長崎の馬場雄大に同点のジャンプシュートを決められ、試合はオーバータイムへ突入する。それでも、延長戦ではファジーカスの3ポイントが決まるなど、川崎が主導権を握り、80-77で激闘を制した。

 チームの6連勝に大きく貢献したファジーカスは、先発として35分2秒出場し、18得点20リバウンド9アシスト1スティールと圧巻のパフォーマンスを披露。B1での個人通算得点を「9016」まで伸ばし、リーグ史上初の大台に乗せた。

 現在38歳のファジーカスは、Bリーグ創設前の2012年に来日し、川崎の前身である東芝ブレイブサンダースに入団。2016年に創設されたBリーグでは初代得点王とMVPに輝き、その後もリバウンド王1回、レギュラーシーズンベストファイブに5回選出されるなど、リーグ屈指のビッグマンとして川崎をけん引してきた。

現役最後のシーズンでも、衰え知らずのプレーでチームを支えている[写真]=B.LEAGUE

 今シーズン限りでの現役引退を表明しているファジーカスは、「ここまで長い年月を積み重ねて来て、その結果の9000得点だと思っています。9000得点というのは自分でも非常に大きな数字だと思っていますので、ここまでやってこれて良かったと思っています」と、記録達成の心境をクラブを通じて語った。

 さらに、「いつも言っていますが、引退した後、自分が作り上げた記録を見直すことが楽しみですし、何らかの記録を一番最初に達成できたできたというのは自分にとって特別なことだと思います」とも語っており、現役最後のシーズンでも“引退後の楽しみ”を着々と増やしている。

ニック・ファジーカスの関連記事

川崎ブレイブサンダースの関連記事

B1の関連記事