2024.04.03
12月2日、宇都宮ブレックスの田臥勇太がB1リーグ公式戦で今シーズン初出場を果たした。
横浜ビー・コルセアーズとの第9節第1戦、約30点差をつけて快勝ムードだった第4クォーターの残り7分52秒にコートイン。試合会場は“敵地”横浜国際プールだったものの、地元・神奈川県出身ということもあり、この日一番の拍手と歓声が沸き起こった。
ファーストプレーはオフェンスリバウンド争いから、すぐさま相手ポイントガードの森井健太をチェック。ファンブルを誘ったかと思われたプレーは惜しくもファールとなった。3分31秒のプレータイムで残したスタッツは1ファウル。無得点無アシストに終わり、シュートも0本だったが、精力的にコートを駆け抜けた。
試合後、会見に出席した田臥は「みんなが頑張って点差をつけてくれたところで、(佐々宜央)ヘッドコーチが『7分頃にいくから』と前もって言ってくれたので、しっかりと準備していけました」とコートインの瞬間を振り返り、「試合に出たら何分であろうと全力でやることだけを意識していたので。出たら出たでディフェンスだったりオフェンスだったり課題は出るものなので、個人的に課題を感じられることがありがたい。結果としてチームが勝てることが一番なので、そのなかで自分がそういう課題を持てるということが、またありがたいこと」と、コートに立つ喜びを噛み締めた。
日本人初のNBAプレーヤーであり、五十嵐圭(群馬クレインサンダーズ)、ジェフ・ギブス(サンロッカーズ渋谷)と並んでB1現役最年長。3人のなかでは最遅の開幕15戦目での“初出場”となったが、それだけにコートに立つ姿を待ち望んでいたファンの歓声も一際大きかった。
田臥は、あらためて「ありがたいの一言です」と、アリーナにかけつけたファンの声援に感謝しつつ、「ああいう反応が『まだまだバスケットやりたいな』というモチベーションに繋がっている」と笑顔。最後は「チームが勝つことが第一なので。今日はこういう展開で試合に出られたことも良かった。こういう試合を多くできるようにみんなで頑張っていきたい」とチームの総意を代弁した。
開幕から好調な宇都宮は、翌日3日の第9節第2戦も勝利し、昨シーズン2連敗を喫した横浜BCにリベンジ成功。東地区首位のアルバルク東京と1ゲーム差の13勝3敗、勝率.813としている。
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