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『ウインターカップ2017 平成29年度 第70回全国高等学校バスケットボール選手権大会』の開幕を明日に控えた12月22日、東京体育館サブアリーナで代表者会議・開会式が行われ、一部が報道陣に公開された。
会では、主催者あいさつの後、昨年の優勝校、男子・福岡第一高校(福岡県)と女子・桜花学園高校(愛知県)から優勝杯返還、ならびにレプリカの贈呈、連続出場校表彰として10年連続出場を果たした女子の昭和学院高校(千葉県)、東海大学付属諏訪高校(長野県)に記念の盾が贈られた。そして、井手拓実(福岡第一)、山本麻衣(桜花学園)の両キャプテンが出場選手を代表して選手宣誓を行った。
さて、明日から始まるウインターカップ。その展望を簡単に紹介したい。
今年の男子は、インターハイを制したのが福岡大附属大濠(福岡県)、国体は、洛南、東山をメインとした京都が優勝しており、つまりこのウインターカップで今年のナンバーワンを決することになる。優勝争いはこの他、インターハイで福大大濠に1点差で敗れた明成(宮城県)、同大会準決勝で4度の延長戦を戦った帝京長岡(新潟県)らによって演じられることになるだろう。
ただし、今年の男子は飛び抜けた実力を持つチームがいない混戦模様であり、これまであげたチーム以外にも優勝のチャンスはある。これまでも大会を通して大きく成長するケースはこれまで何度もあった。つまりは1回戦から目が離せないと言える。
一方女子は岐阜女子がインターハイと国体を制し、今大会で同校初の高校の3冠を目指すことになる。ゴール下を支配するエースセンターのバイ・クンバ・ディヤサン(3年)、内外からオールラウンドの攻めを見せる石坂ひなた(3年)がチームを引っ張る。
昨年の大会でその年の高校3冠を達成した桜花学園は今年はまだ全国タイトルに手が届いていない。1年から司令塔としてコートに立つキャプテンの山本麻衣(3年)がチームの中心。山本の肩にかかる負担は決して小さくはないが、それを跳ね返した逸材だけに、高校最後の大会でどのようなプレーを見せるかにも目が離せない。
文=入江美紀雄