2018.12.29

インターハイ予選敗退を糧にメインコートに戻ってきた帝京長岡

帝京長岡の柴田勲コーチは「選手たちの成長を感じながら臨んだウインターカップだった」という [写真]=大澤智子
バスケットボールキング編集部。取材歴は20年を数え、これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、今年も氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

 12月29日、最終日を迎えた「Softbankウインターカップ平成30年度 第71回全国高等学校バスケットボール選手権大会」。午前10時から男子3位決定戦が行われ、桜丘高校(愛知県)が帝京長岡高校(新潟県)に76-65で勝利した。

 試合後、報道陣の前に立った帝京長岡の柴田勲コーチは、「勝って締めくくれたら一番良かったんですけれども、帝京長岡らしさが最後に少しでも子供たち出してくれた感じがあるので、感謝してます」と満足した表情を見せた。

 昨年の大会で初の3位入賞を果たした帝京長岡がウインターカップのメインコートに帰ってきた。しかし、インターハイ予選の決勝で開志国際高校(新潟県)に敗れ、このウインターカップは単独チームとして今年度初の全国の舞台だったわけだ。

 開志国際に敗れた以降のチームの様子を柴田コーチが述懐する。「やっぱり神田龍一、あとはケイタ・カンディオウラが引っ張ってくれました。そして、みんなで一つの目標に向かって積み重ねていけたと思います。それがありがたかったです」。

 具体的には「気持ちというか心の部分、取り組む様子が変わりました」という。「バスケットだけやっててバスケットが上手になるくらいだったら、みんなそれだけやると思いますが、そうではないと僕は思っています。学校生活もおろそかにできないものです。日常生活がしっかりしてくると、目標に向かう、何かを成し遂げようという気持ちも強くなっていきました」と、チームの成長を感じながら臨んだウインターカップ。3位決定戦に敗れはしたが、帝京長岡らしさを発揮して、大会を終えることができた。

 3年連続で大会の最終日には残った。しかし、ここからまだ乗り越えなければならない壁は高いとも言える。まずは決勝の舞台にコマを進めることが目標となる。「昨日も今日もそうなんですけども、うちらしい粘りのあるプレーができている部分はありましたし、勝機もあったと思います。しかし、それができなかった。そういう細かいところを僕ももう少し詰めていかなければいけないと思います」と、柴田コーチは課題を口にした。

 ウインターカップが終われば、新チームの活動がスタートする。「もう今からでも指導したいぐらいです。気持ちは変えていかないと。昨日のゲームから今日への切り替えと、そしと今日ゲーム終わってからの明日からの切り替え。子供たちにもそれは求めているところなので、こちらも指導者としてしっかり切り替えて挑みたいなと思っています」。柴田コーチと帝京長岡の挑戦は、すでに始まっているようだ。

インターハイには出場できなかったが、ウインターカップでは4位入賞を果たした。しかし、大会が終われば新チームがスタートしていく [写真]=大澤智子


文=入江美紀雄

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