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12月23日、「SoftBank ウインターカップ2021 令和3年度 第74回全国高等学校バスケットボール選手権大会」が開幕し、聖カタリナ学園高等学校(愛媛県)は県立津幡高等学校(石川)と対戦。序盤から中盤にかけてリードされた聖カタリナ学園だったが、1点ビハインドで迎えた残り4.8秒に樫本菜々花が逆転弾となるレイアップを成功。65-64で2回戦に駒を進めた。
試合後には、劇的シュートでチームを逆転勝利に導いた樫本が取材対応。17得点を挙げ、チームの攻撃をけん引した大黒柱は「決めるしかなかったので、絶対決めてやるって気持ちでいきました」と頼もしいコメントを残した。
聖カタリナ学園は今夏のインターハイでベスト8に入るなど実績のあるチーム。今大会では1回戦から苦戦を強いられることとなったが、同選手は「途中で相手チームのブレイクの勢いにやられてしまって、自分たちのピックアップが遅くて向こうの速い流れになってしまった」と、自分たちの悪かったポイントを冷静に分析していた。
また、主導権を握られた原因について、樫本は「(全国大会に)慣れている選手もいるんですけど、今回が初めての全国大会で硬くなっている選手もいて、オフェンスでいつも通りのプレーができていない選手もいた」と話す。それでも、辛うじて勝てたのは「泥臭いリバウンドや、前から当たってのルーズボールなどの気持ちのところが勝因になったかなと思います」というように、最後はメンタル面での強さがカギだったようだ。
初戦からうれしい逆転勝利を収め、勢いづく聖カタリナ学園だが、樫本が「メインコート」と話すように彼女たちの目標はまだ先にある。「厳しい戦いになるのは自分たちでもわかっているんですけど、最後は気持ちだと思うので、気持ちでは絶対に負けないようにやっていきたいと思います」と、今後の試合を見据えて力強く話した。