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夏に続いての優勝を狙う桜花学園高校(愛知県)を筆頭に、インターハイ準優勝の大阪薫英女学院高校(大阪府)、同大会ベスト4の京都精華学園高校(京都府)、岐阜女子高校(岐阜県)が「ウインターカップ2021」でも安定した力を発揮しそうだ。だが、この4チーム以外にも夏から成長を遂げたチームは多い。男子同様に、4ブロックに分けて有力チームを紹介していきたい。
左上ブロックは、前回大会でもスターターを務めていたセンターの朝比奈あずさ(3年)をはじめ、平下結貴、横山智那美(2年)ら攻撃力のある選手がそろう桜花学園が第1シードに。オフェンスに目が行きがちな桜花学園だが、堅いディフェンスも強みで、優勝すれば井上眞一コーチの全国大会優勝70回目が懸かっているだけに、チームにとっては絶対に負けられない戦いとなる。
対抗馬は、明星学園高校(東京都)か。留学生の高さを生かしたインサイドプレーに加え、酒井杏佳(3年)ら攻撃力のあるアウトサイド陣もそろっている。インサイドとアウトサイドの選手がかみ合えば、夏のベスト8以上の成績も見えてくるだろう。
岐阜女子高校(岐阜県)がやや抜けている感があるが、混戦が予想されるのが左下ブロック。岐阜女子は、鋭いドライブが持ち味のガードで点取り屋・藤澤夢叶(3年)やインサイドで献身的なプレーを見せるアググア チカチュクウ(3年)の2本柱を軸に、持ち味の『チームディフェンス』で勝機を見出す。
だが、このブロックはインターハイベスト8でシュート力に定評のある聖カタリナ学園高校(愛媛県)に夏は3回戦で敗れたものの、花島百香、田嶋優希奈ら下級生の頃から主力を担った3年生たちが勝負の年となる昭和学院高校(千葉県)、地元・東京都代表で攻撃型チームの八雲学園高校など、多くのチームがベスト4進出を虎視眈々と狙っている。
右上ブロックは、インターハイで桜花学園を最も苦しめた京都精華学園高校(京都府)が第3シードに。188センチの留学生2人を擁し、アウトサイド陣も高さのある布陣。堀内桜花、八木悠香らは1年生ながらも中学時代からのキャリアがあり、個々が上手さを見せるチームだ。
その京都精華学園に挑むのは、インターハイベスト8の柴田学園高校(青森)や全国常連校の足羽高校(福井県)や安城学園高校(愛知県)か。一発勝負の中、戦術を駆使した戦いにも注目だ。
エースガードの都野七海(2年)を中心にインターハイでは準優勝となった大阪薫英女学院高校(大阪府)は第2シードで右下ブロックに位置する。3年生の宮城楽子は、ドリブルでの突破力もあり、乗ったら手が付けられない選手。他にも佐藤双羽(3年)のようにリング下で体を張る選手もおり、総合力で冬の日本一まで駆け上がりたい。
同ブロックには、前回大会で準優勝の東京成徳大学高校(東京都)、インターハイベスト8の開志国際高校(新潟県)、森岡ほのか擁する札幌山の手高校(北海道)ら実力校がおり、ベスト4進出争いはし烈を極めそうだ。
夏の4強に割って入るチームはあるのか? ウインターカップは、毎年波乱の起きる大会だけに、何が起こってもおかしくない。
文=田島早苗