2021.12.29

福大大濠が帝京長岡との激闘を制して28年ぶり3度目の優勝/ウインターカップ男子決勝

1年生ながら15得点8リバウンドと活躍し、優勝に大きく貢献した川島[写真提供]=日本バスケットボール協会
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 12月29日、「SoftBank ウインターカップ2021 令和3年度 第74回全国高等学校バスケットボール選手権大会」の男子決勝が開催され、福岡大学附属大濠高校(福岡県)は帝京長岡高校(新潟県)と対戦した。

 決勝戦は福大大濠の川島悠翔の得点で幕を開けると、互いに強度の高いディフェンスを発揮し、静かな立ち上がりに。福大大濠はゾーンディフェンスにより、帝京長岡の大黒柱であるコネ ボウゴウジィ ディット ハメードにボールを持たせない。さらに、湧川颯斗や岩下准平が得点を重ね、14-9と福大大濠のリードで第1クォーターを終えた。

 続く第2クォーター、開始早々に岩下がこの試合最初の3ポイントを沈める。コネの豪快なブロックにより、得点が思うように伸びない福大大濠だが、岩下が2本目の長距離砲を沈めるなど、なんとかリードを保つ。しかし、帝京長岡の古川晟に要所で得点され、28-25と点差を詰められて試合を折り返した。

 迎えた第3クォーター、コネの得点で1点差とされると、古川の3ポイントで帝京長岡に逆転を許してしまう。その後はリードチェンジを繰り返し、一進一退の展開となるが、この場面で川島が存在感を示す。バスケットカウントで3点を奪うと、外角からもシュートを沈め、福大大濠をけん引。しかし、コネを軸に得点を重ねる帝京長岡を突き放すことはできず、43-41で最終クォーターへ。

 勝負の第4クォーター、中盤に同点に追いつかれた福大大濠は川島の得点で抜け出すと、岩下が鋭いドライブから森岡裕貴の得点を演出。しかし、帝京長岡に連続での速攻を許し、逆転されると、その後は白熱の展開に。泉登翔の3ポイントでリードを奪い返すも、コネと島倉欧佑に立て続けに得点され、福大大濠は再び追う展開に。

 それでも、試合残り1分27秒に岩下が逆転の3ポイントをヒット。さらに泉がフリースローで得点を重ね、3点のリードを奪う。残り29秒にはコネにダンクで1点差まで詰め寄られるが、岩下のレイアップが落ちたことろを湧川が押し込み、帝京長岡を突き放す。最後はコネの同点を狙った3ポイントが外れ、59-56で福大大濠が優勝を飾った。

 1993年大会以来となる3度目の優勝を飾った福大大濠は、川島が15得点8リバウンド、岩下が13得点6アシスト、湧川が12得点12リバウンド6アシスト、森岡が10得点9リバウンドをマークした。

 一方、初の決勝進出となった帝京長岡は、コネが19得点20リバウンド9ブロック、古川が15得点6リバウンド8アシスト4スティールと奮闘するも接戦を制すことはできず、今夏のインターハイ同様に準優勝となった。

■試合結果
福岡大学附属大濠高校 59-56 帝京長岡高校
福大大濠|14|14|15|16|=59
帝京長岡|9|16|16|15|=56

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