2021.12.24

相手の猛追を許した北陸の下地秀一郎「焦りよりは負けられないという気持ちでした」

チームを引き締めることを意識したと語った下地 [写真提供]=日本バスケットボール協会
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 12月23日、「SoftBank ウインターカップ2021 令和3年度 第74回全国高等学校バスケットボール選手権大会」が開幕し、北陸高校(福井県)は県立津工業高校(三重県)と対戦した。

 第1クォーターを27-7で終え、絶好の滑り出しを見せた北陸だが、その後は点差を広げられず、試合終盤には一時5点差まで詰め寄られる。それでも、最後は85-74で北陸が勝利し、2回戦に駒を進めた。

 試合後、16得点5リバウンド3アシストをマークした北陸の下地秀一郎が取材に応じると、「第1クォーターではいい試合の入りができたんですが、その後は相手のシュートが入り出したのと、自分たちのリバウンドやディフェンスが疎かになってしまい、相手にズルズルと流れを持っていかれてしまった」と試合の反省点を振り返った。

 終盤には大きく点差を詰められた北陸だが、下地は「メンバーに入れなかった人たちや、応援してくれている人たちがいるので、焦りというよりは負けられないという気持ちでした」とピンチの場面での心境を明かした。

「これまでの大会ではズルズル行って、そのまま負けてしまうことがあったので、自分はチームを締めるというのを意識しました」と話す下地。「しっかり全員で締めなおして、ここからまた相手を突き放そう」とチームメートに声をかけ、最後は2ケタの点差に押し戻して勝利をつかんだ。

 続く2回戦では早くも、前回大会の覇者である仙台大学附属明成高校(宮城県)との対戦が控える。

「明成さんは隙なんかないと思うので、今日の第1クォーターのときのような早い展開から3ポイントシュートを打てるように、ディフェンスやボックスアウトをしっかり徹底して、北陸らしいバスケットができるように頑張りたいです」

 下地は1回戦で感じた手応えや反省を胸に、意気込みを語った。注目の対決となるこのカードは、25日の10時40分からティップオフだ。

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