2024.06.24
豊富な全国大会出場経験を持ち、“バスケットボールの強豪”と呼ばれる高校がいくつかある。才能豊かな中学生を迎え入れ、独自のメソッドやハイレベルな競争のなかで鍛え、磨き上げ、次のステップへと送り出す。プロの舞台では、そうした強豪校出身の選手が数多くプレーしている。
では、数ある強豪校はそれぞれどのような選手を輩出してきたのだろうか。本企画では現在B1、B2でプレーする各校のOB選手たちをピックアップして紹介する。今回取り上げるのは洛南高校(京都府)。史上2校目となるウインターカップ3連覇を果たした名門で、これまで数多くの日本代表選手を輩出してきた。
※IH=インターハイ WC=ウインターカップ
※ピックアップするのは記事掲載時点でB1・B2クラブに所属する選手
■2000年4月〜2003年3月在籍
竹内公輔(宇都宮ブレックス)
竹内譲次(大阪エヴェッサ)
▼主な成績
IH:00年・3回戦敗退|01年・3回戦敗退|02年・3位
WC:00年・1回戦敗退|01年・3位|02年・優勝
■2005年4月~2008年3月在籍
辻直人(広島ドラゴンフライズ)
田村晋(越谷アルファーズ)
▼主な成績
IH:05年・ベスト8|06年・準優勝|07年・ベスト8
WC:05年・3位|06年・優勝|07年・優勝
■2006年4月~2009年3月在籍
比江島慎(宇都宮ブレックス)
谷口大智(島根スサノオマジック)
▼主な成績
IH:06年・準優勝|07年・ベスト8|08年・3位
WC:06年・優勝|07年・優勝|08年・優勝
■2007年4月〜2010年3月在籍
小林遥太(仙台89ERS)
▼主な成績
IH:07年・ベスト8|08年・3位|09年・ベスト8
WC:07年・優勝|08年・優勝|09年・ベスト16
■2008年4月〜2011年3月在籍
笹山貴哉(ファイティングイーグルス名古屋)
谷口光貴(熊本ヴォルターズ)
▼主な成績
IH:08年・3位|09年・ベスト8|10年・2回戦敗退
WC:08年・優勝|09年・ベスト16|10年・2回戦敗退
■2010年4月〜2013年3月在籍
伊藤達哉(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
▼主な成績
IH:10年・2回戦敗退|11年・ベスト8|12年・準優勝
WC:10年・2回戦敗退|11年・ベスト8|12年・3位
■2011年4月〜2013年3月在籍
森井健太(横浜ビー・コルセアーズ)
▼主な成績
IH:11年・ベスト8|12年・準優勝|13年・ベスト8
WC:11年・ベスト8|12年・3位|13年・ベスト16
■2013年4月〜2015年3月在籍
荒川颯(レバンガ北海道)
大庭岳輝(横浜ビー・コルセアーズ)
寺嶋良(広島ドラゴンフライズ)
鈴木悠介(山形ワイヴァンズ)
▼主な成績
IH:13年・ベスト8|14年・3位|15年・2回戦敗退
WC:13年・ベスト16|14年・2回戦敗退|15年・ベスト16
■2014年4月〜2016年3月在籍
津屋一球(サンロッカーズ渋谷)
柳川幹也(バンビシャス奈良)
▼主な成績
IH:14年・3位|15年・2回戦敗退|16年・県大会敗退
WC:14年・2回戦敗退|15年・ベスト16|16年・ベスト16
■2015年4月〜2017年3月在籍
小西聖也(京都ハンナリーズ)
▼主な成績
IH:15年・2回戦敗退|16年・県大会敗退|17年・県大会敗退
WC:15年・ベスト16|16年・ベスト16|17年・ベスト16
上記が洛南高校出身のBリーガーとなる。2022年7月15日時点で、17名もの選手がB1・B2のクラブに所属している。
古くから強豪として全国に名を轟かせていた洛南。インターハイ初制覇は1990年、ウインターカップ初制覇は竹内公輔と竹内譲次が3年時の2002年に果たした。当時からともに200センチを超える長身を誇った2人は、ツインタワーとして大会を席巻。決勝では石崎巧(元琉球ゴールデンキングスなど)擁する北陸高校を2点差で撃破し、ともに大会ベスト5に選ばれた。
その後、2006年には3年生に湊谷安玲久司朱(BEEFMAN.EXE)、2年生に辻直人と田村晋、1年生に比江島慎と谷口大智という強力なメンバーをそろえて2度目のウインターカップ優勝を果たす。さらに、翌年には小林遥太、翌々年には笹山貴哉と谷口光貴といった具合に、後にプロ入りを果たす逸材が次々と入学する。
最終的に比江島と谷口が在籍した3年間で、洛南はウインターカップ3連覇を達成。インターハイでは優勝を逃しながらも、冬には圧倒的な強さを見せることから、“冬の洛南”とも呼ばれることとなった。比江島の世代卒業後は、3年に伊藤達哉、2年に森井健太を擁した2012年にインターハイ準優勝。ウインターカップでも3位という好成績を残している。
それでも、今シーズンから京都ハンナリーズでルーキーイヤーを迎える小西聖也に加え、大学生ながらすでに特別指定選手としてプロの世界を経験した笹山陸や飯尾文哉、星川堅信など、逸材を輩出し続けている点は変わらない。今夏のインターハイで現役選手たちがどのようなプレーを見せるのか、多くのファンが注目していることだろう。
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