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7月25日から30日にかけて北海道で行われる「令和5年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」。夏の祭典の開幕を前に、バスケットボールキングでは今大会で活躍が期待される注目チームをピックアップした。
取材・文=田島早苗
写真=伊藤大允
昨年、インターハイとウインターカップでベスト4入りを果たした藤枝明誠高校(静岡県)。そのときからのスターターで得点源である赤間賢人(3年)とボヌ ロードプリンス チノンソ(2年)が残る今年は、インターハイの優勝候補の一角に挙げられている。
赤間はしなやかさと力強さを持つオールラウンダーで、ドライブからのシュートや3ポイントシュート、速攻などあらゆる面で攻撃に絡むエース。また、センターで『プリンス』と呼ばれるヌ ロードプリンス チノンソは、インサイドで無類の強さを発揮。得点とリバウンドを量産する。この2本柱を中心に得点を挙げるが、シューティングガードの小澤朋樹(3年)らも果敢にリングに向かなど、攻撃力は高い。
スターターの野津洸創をはじめ、柴田陽、高松悠季と試合に出場する1年生も多いため、東海大会までは『5人の合わせ』に時間をかけて強化してきた藤枝明誠。そこに関しては、県大会の準決勝、決勝、そして東海大会を通して「ある程度選手たちの中で整理ができ始めているかなと思います」と、指揮官は言う。そしてインターハイに向けては、「やはりディフェンス。ディフェンスリバウンドからというのが自分たちのリズムを作り方なので、そこをもう一度、作り上げたいです。それと、シュート力をもっと上げなくてはいけないと思っています」と、課題を口にした。
東海大会では司令塔の野田凌吾(2年)が大会直前にケガを負ったものの、代わりにスターターを担った斎藤佑真(3年)が奮起。インターハイのシード枠が懸かる大事な東海大会は総合力で勝ち切った。
「泥臭いことを頑張れたチームが最後に勝ちをつかむことができると思っています。藤枝明誠はどちらかというと華やかなバスケットの印象が強いと思いますが、そうではなく、もっと泥臭いチームを目指していきたいです」と、金本コーチは先を見据える。
赤間、プリンスらを中心とした攻撃と磨きをかけたディフェンスで、今年のインターハイで悲願の日本一をつかみにいく