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7月25日から30日にかけて北海道で行われる「令和5年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」。夏の祭典の開幕を前に、バスケットボールキングでは今大会で活躍が期待される注目チームをピックアップした。
取材・文・写真=小沼克年
山梨県代表の日本航空高校は、2023年の関東王者として北海道に乗り込む。
チームは2年生が主体。ポイントガードは緩急のあるドライブとシュート力が魅力の大道一歩が務め、ウイングには3ポイントシューターの中西哲太が容赦なく長距離砲を放つ。
インサイドに君臨するのは、6月の関東大会決勝で40得点34リバウンドという驚異的な数字を残したオルワペルミ・ジェラマイアだ。インターハイでも快進撃を見せるには、まずは大黒柱のジェラマイアが本来の力を発揮することが絶対条件となるだろう。
この2年生トリオが攻撃の中心となり、ディフェンスでは3年生がけん引役を担う。福岡恭輔、青木王哉らが体を張って相手を食い止め、ハードな守備からファストブレイクを繰り出すのが日本航空のスタイルだ。
関東大会優勝を達成したあと、山本裕コーチはそう言ってチームの手応えを口にしていた。
キャプテンの福岡も「『ディフェンスからブレイク』という自分たちのスタイルをしっかり貫きたい」と話し、「ジェリー(ジェラマイア)のダンクや3ポイントもバンバン決めて、チーム一丸となって戦いたい」とインターハイを見据える。
全国の舞台で勝利するための一番の課題は、リバウンドだ。日本航空は2メートルのジェラマイアを除けば、ロスターの大半は180センチ以下と小柄なチーム。指揮官は「どうしても彼(ジェラマイア)任せになってしまう」と漏らしており、リバウンドを本戦までの強化ポイントに挙げていた。
注目の初戦は東海大学付属諏訪高校(長野県)vs阪南大学高校(大阪府)の勝者と激突。どちらが来ても競り合いが予想されるため、インターハイ予選からワンランクアップしたチーム力が問われる。