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7月25日から30日にかけて北海道で行われる「令和5年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」。夏の祭典の開幕を前に、バスケットボールキングでは今大会で活躍が期待される注目チームをピックアップした。
取材・文・写真=小沼克年
2022年のウインターカップで頂点に立った強さは、新チームになってからも絶賛継続中だ。
開志国際高校(新潟県)は、年明けからカップ戦や交歓大会、県内でも次々と白星を積み上げ、6月の北信越大会まで公式戦を無敗で駆け抜けた。今年のインターハイはその強さに相応しい第1シードに位置。優勝の最有力候補に挙げられるが、チームは昨年の苦い経験を教訓に、地に足をつけて夏の全国制覇を狙う。
今年の中心にいるのは澤田竜馬、中島遙希(ともに3年)のダブルキャプテンと2年生の平良宗龍(2年)。主な役割としては澤田がゲームメイク、中島がディフェンス、平良が得点面で存在感を示してチームをけん引する。
つまり、今年の開志国際は個性豊かなガード陣が自慢。前述した4選手は昨年のウインターカップ優勝にも貢献したため、富樫英樹コーチは「平面勝負だったら負けない」と胸を張る。
一方で、指揮官とキャプテンの澤田がそろって課題に挙げているのが「リバウンド」だ。「今年のチームは去年ほどサイズがないですけど、自分たちの持ち味はリバウンドから速い展開を出すこと。それを徹底したい」と澤田は言う。この点においては、先発を担う190センチの千保銀河(2年)、198センチの高さを誇る控えセンターのフリッシュニコラス聖(3年)がカギを握るだろう。
「あの悔しさをみんながわかっている」(富樫コーチ)。前回の夏は、決勝まで進みながらも1点差で涙をのんだ。チームとしては2度目のインターハイ制覇がかかる再チャレンジ。「打倒・開志国際」を掲げるライバルたちを退け、下馬評通りの強さを見せつけることができるか。