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12月24日に東京体育館で行われた「SoftBank ウインターカップ2023 令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会」女子はシード校が登場。通算24回の優勝を誇る桜花学園高校(愛知県)は鳥取城北(鳥取県)と対戦し、111-60の圧勝で3回戦に駒を進めた。
20得点の福王伶奈、18得点の深津唯生、16得点の阿部心愛、13得点の田中こころに続き、12得点を挙げたのが2年生の三國ソフィアエブスだ。第3クォーター終盤にコートへ送り込まれると、最初のプレーで3ポイントシュートを沈めた。「空いていたので、思いきり打ちました」。
「スピードを活かしたプレーが得意なので、いけるところはいこうと思っていました」と話したように、第4クォーターにはボールを持ったら積極的にドライブ。大差がついた終盤でも攻めの姿勢を貫き、しっかりと試合を締めくくった。
そんな三國は2人の兄を持つ。長男の三國スティビアエブス(2023年をもってJ3・FC岐阜退団、アルビレックス新潟シンガポールへ移籍)、次男の三國ケネディエブス(J1・アビスパ福岡)だ。ともに高校サッカー界の名門として知られる青森山田高校出身で、全国高校サッカー選手権で優勝経験を持つ。スティビアエブスは順天堂大学を経てJリーグのキャリアを始め、ケネディエブスは高校卒業後にプロの門戸を開いた。また、姉の三國マインエブスはすでに競技の第一線から離れたというが、高校時代を明星学園高校(東京都)で過ごすなど、まさにスポーツ一家だ。
競技は違えど、三國は兄が全国大会で活躍する姿を見て、「自分も日本一になりたい」との思いで地元の東京から桜花学園に進んだ。25歳、23歳と、兄との年齢は離れているが、「結構、連絡は取りますね。一方的ですけど、『これが欲しいから買ってよ』って。優しいですよ」と笑みを浮かべた。中学生と小学生の弟を含む6人兄弟。「スポーツ一家ですよね。このような家族はあまりいないと思うので、すごく誇らしいです」と胸を張った。
三國が目指すのはもちろん、兄と同じようにトップレベルで活躍する「プロバスケットボール選手」だ。“桜花学園のスピードスター”がウインターカップデビューを機に、夢に向かって駆け上がっていく。