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バスケどころ、福岡市で開催される「令和6年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」が8月4日に開幕。北部九州インターハイで大会を盛り上げる有力チームを紹介していく。
文=入江美紀雄
「本番に向けてケガ人もいなく順調ですよ」
開志国際高校(新潟県)の富樫英樹コーチの言葉はいつも以上に明るく弾んでいるようだった。
常に上位進出を果たしながら、2018年以来、あと一歩のところでインターハイ優勝を逃している開志国際。しかし、今年は下級生から主力としてそれらの試合を経験してきた3年生が最上級生になり、その悔しさが全国の頂点を目指す原動力になっている。新チーム結成以来、公式戦では負けなし。有力校が集まる親善大会では飯塚カップで東山高校(京都府)に敗れたのみ。機は熟したと言えるだろう。
確かにスタートメンバーは豪華とも言える布陣だ。清水脩真と平良宗龍(ともに3年生)のガードコンビに、世代別の代表常連の千保銀河(3年)、さらに今年のジュニアウインターで注目を集めたNOSHIRO BASKETBALL ACADEMYのエースだった髙橋歩路(1年)、そして留学生のネブフィ ケルビン シェミリー(3年)だ。
この中で富樫コーチが全幅の信頼を置くのがダブルキャプテンの清水と平良だ。
「もちろん2人はキャプテンとしてチームも引っ張る存在です。ここまでケガで苦しむことの会った清水はPGといて攻撃力もありますし、開志国際のディフェンスを引っ張る存在。平良は決定力もありつつ、攻防においてチームのバランスを見る力を持っています。この2人が安定しているので、そう簡単に(チームが)崩れることはない」
得点源は千保とシェミリー。千保が190センチ、シェミリーが198センチの高さを持ちながら、ともにオールラウンドな攻撃が武器。PGの清水のスピードに負けない走力を持ち、速攻の先頭を走る。外角からのドライブ、3ポイントシュートも得意としており、相手ディフェンスの頭を悩ます存在となるだろう。
「実力校を倒していかなければいけないですが、組み合わせも悪くないと思います」と富樫コーチ。百選連覇も名勝は特に力むことなく万全な体制を作り上げ、決戦の地福岡に乗り込む。