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3連覇へのカギは2点ずつの積み重ね…京都精華の司令塔、林咲良は「チーム全体で戦います」

キャプテンの林咲良を中心に京都精華はチームで戦う [写真]=佐々木啓次
バスケットボールキング編集部

 8月8日、照葉積水ハウスアリーナで「令和6年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」の女子準決勝が行われ、第1シードの京都精華学園高校(京都府)が第1試合に登場した。対するは地元のシード校、精華女子高校(福岡県)、北信越ブロックを制した鵬学園高校(石川県)らを破り、2015年京都開催の第68回大会以来のベスト4進出を果たした昭和学院高校(千葉県)。

 第1クォーターから入れては入れ返す展開となったこの試合、それでも第2クォーター中盤以降、京都精華が着実に得点を重ねて、前半を43−37と6点リードで折り返した。第3クォーターに入ると、京都精華のギアが1段上がる。ユサフボランレ アイシャット(3年)のインサイドを中心に、司令塔の林咲良(3年)のディープスリーも決まり、このクォーターを20−11とすると、消耗戦となった第4クォーターを五分で終え、京都精華が75−70で振り切った。

 試合後、メディア対応したキャプテンの林は、「最後は気持ちだと思うのでみんなで集中して(試合に)入ろうと話をしていました」と試合に臨んだと話してくれた。新チームになってからスターターとなった林だが、昨年までは堀内桜花(シャンソン化粧品シャンソンVマジック)の控えとして全国の舞台で活躍してきた経験がある。

「1、2年生のときは先輩方に全国の経験をたくさんさせてもらったので、大切な試合の雰囲気を知っているからこそ、自分たちのバスケをしなければと思いますし、それが自信につながって勝てたので、それは良かったと思います」

 昨年までは堀内だけでなく、イゾジェ ウチェ(シャンソン化粧品)、八木悠香(ENEOSサンフラワーズ)、ディマロ ジェシカ ワリエビモ エレ(トヨタ紡織サンシャインラビッツ)といった高校バスケ界のスーパースターたちがチームをけん引した。

 しかし、彼女たちが卒業した新チーム結成以来、チームで戦うスタイルを主体とする。林は「今年は1年から3年まで全員でしっかりとしたバスケをしないと厳しい戦いになると思います。3年生がするのはもちろんですが、1年生が引っ張ってくれて決勝に来られたので、それは自信になっています」と胸を張った。

 さらに「2点ずつの積み重ねがとても大事で、3ポイントに頼ってしまうと落ちてきたときに逆転される展開になると思うので、まずは2点、2点をやってきたいと思います」と決勝に向けて、自らのスタイルを確認する。

「メンバーに入っていない子、それに保護者の皆さんも応援に駆けつけていただいているので、まずは恩返しができるようにしっかり勝ちたいです。そのためにはしっかりディフェンスから入って、全員バスケである精華のスタイルで勝ちたいと思います」

 3連覇を目指す京都精華に死角はあるのか!? 全員バスケで自身初の偉業達成に挑む。

文=入江美紀雄

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