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1月4日から行われている「Jr.ウインターカップ2021-22 2021年度 第2回全国U15バスケットボール選手権大会」(以下、Jr.ウインターカップ)では、未来の日の丸戦士たちが数多く活躍中だ。
広島県代表の広島ドラゴンフライズ U15で主軸を担う湧川裕斗(3年)もその一人。
指揮を執る尺野将太ヘッドコーチが「周りが見えていて、パスもさばける」と評するポイントガードは、試合では鋭いドライブからディフェンスが寄れば的確に味方へパスをし、チャンスがあれば自らがシュートを放っていた。
昨年4月に広島 U15に入団。「ドラゴンフライズに入ってからは、5対5の中で1対1からディフェンスを抜くというスキルが伸びたと思います」と言うように、積極的にリングにアタックする姿が見られ、自身も「相手ディフェンスを崩して点を取ることはできた」と手応えを感じているよう。
チームは3回戦で横浜ビー・コルセアーズ U15Aに惜敗(54-57)したが、湧川自身は10得点5リバウンド3アシスト2スティール3ブロックショットという数字を残した。
その湧川が、「あこがれでもあるし、目標の選手でもある」と語るのが2学年上の兄の颯斗(福岡大学附属大濠高校2年)。昨年の12月に開催された「SoftBankウインターカップ2021 令和3年度第74回全国高等学校バスケットボール選手権大会」では、チームの優勝に貢献し、大会ベスト5に選出された福大大濠のエースでもある。
193センチで走力を兼ね備える兄・颯人は、キレのあるドライブや跳躍力を生かしたリバウンドにシュートなど得点力の高い選手。「ドライブなどは、まだまだ兄には敵わないのですが、ハッスルプレーや泥臭いプレーなどは勝てるのではないかと思っているので、目標の兄に近付けるように毎日努力をしています」と弟の裕斗は言う。もちろん、兄に負けないと自負するものもある。「3ポイントシュートは勝てるかなと思うので、3ポイントシュートをどんどんと決められるポイントガードになりたいです」
今大会に向けて兄からは「ガードが(相手ディフェンスを)崩さないと点を取っていけないので、どんどんリングにアタックするように」とアドバイスをもらったという。
兄とともに目標とするのが、福大大濠の3年生・岩下准平で、「リーダシップとって、ポイントガードとしてチームをまとめていたので、そういったところをマネしたいです」と声を弾ませる。
「日本代表として世界でも活躍できるようなポイントガードになりたい」と語る湧川。3月に開催が予定されている「B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2022」に向けては「オフェンスで単発にならず、いろんな形で攻めていけるようにしたいです」と意気込んでいた。
文=田島早苗