2022.01.05

将来性は無限大…渡邉伶音はチームメートの思いを抱いてコートに立つ(千葉ジェッツ U15)

身長202センチ、将来は3番でのプレーも視野に入れる千葉U15の渡邉伶音 [写真]=バスケットボールキング
バスケットボールキング編集部

 2回目を迎えた「Jr.ウインターカップ2021-22 2021年度 第2回全国U15バスケットボール選手権大会」(以下、Jr.ウインターカップ)が1月4日開幕。男子1回戦では千葉ジェッツ U15(千葉県)と明豊中学(大分県)が対戦し、千葉U15が74−46で勝利した。

 この試合で22分弱の出場ながら29得点11リバウンドをマークしたのが渡邉伶音だ。序盤は緊張のため、上手くプレーができなかったというが、高さだけでなく、柔らかなシュートタッチ、さらにはドリブルでボールを運ぶスキルなどに注目が集まった。

 今大会の登録は身長200センチだが、実際には「202センチあります」という渡邉は、「世界的に大きな選手がガードをすることが多くなっているので、自分も将来世界で戦うために3番ポジションでしっかりできるようになりたいです」と青写真を描く。

「身長が高いと外のシュートがないと見られがちですが、自分はまだまだなんですけど、3ポイントは他の5番ポジションの選手よりも自信があります」という言葉どおり、この試合でも3本の3ポイントをヒット(試投は5本)。ゴールを背にしたプレーだけでなく、トップからドライブも積極的に狙うなど、自身が目指すオールラウンダーぶりを発揮した。

 将来の夢を聞くと「特別指定で大学の時からBリーグでプレーできるような選手になって、日本代表に入りたいと思います。そこでしっかり活躍して、父がオーストラリア人なので、国際ゲームでオーストラリアの人たちからも応援してもらえるような選手になりたいと思います」と、希望に胸をふくらます。

 渡邉は今夏行われた全国中学校バスケットボール大会(群馬全中)で八千代松陰中学の一員として全国大会デビューを済ませている。しかし、その全中では準々決勝敗退チーム関係者に発熱症状が出たため、準決勝進出校のうちの2チームが新型コロナウイルス対策のガイドラインに抵触、棄権に。さらに残るチーム2チームも棄権を申し入れたため、4チーム同時優勝という非常にまれな大会となった。

「結果的に優勝をいう形で大会は終わりましたが、本当の1位にはなれなかったので、悔しい思いがあります。自分は八千代松陰中学の中で唯一Jr.ウインターカップに出られるので、松陰のみんなの分まで優勝目指して頑張りたいと思っています」と、渡邉は3年間苦楽をともにしたチームメートの思いを抱いてコートに立つ。

 将来性は無限大。千葉U15の背番号42に注目だ。

文=入江美紀雄

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