2024.01.05
「前半は外のプレーを多くしていたのですが、もっと前半からインサイドプレーを増やすことができれば、チームも自分自身もスコアが伸びたのかなと少し反省点があります」
11月19日に行われた『U18日清食品トップリーグ2023』男子最終戦、開志国際高校(新潟県)と対戦した福岡大学附属大濠高校(福岡県)の渡邉伶音(2年)は、68-73と僅差で敗れた試合を振り返った。
この試合でも14得点12リバウンドをマークした渡邉は、206センチの高さを生かしたインサイドプレーやリバウンドから得点を上げるだけでなく、アウトサイドからのドライブや3ポイントシュートなどでも点を奪うことのできる器用な選手。今年開催された『FIBA U19ワールドカップ 2023』日本代表にも選出された世代屈指の有望株だ。
内と外との攻撃バランスは渡邉にとっても大事になるが、「流れの中での見極めはできるようになってきました」と本人は言う。実際、2カ月にわたるトップリーグでは、1試合平均16.3点(ランキング3位)としっかりと存在感を示した。また、オフェンスでだけでなく高さを生かし、相手のビッグマンの攻撃を一対一でしっかりと防ぐことができるのも魅力の一つだ。
福大大濠は、今夏のインターハイには福岡県予選で敗れて出場はならなかった。特に出場権を争った6月の福岡第一高校との決勝では足を故障していたことで渡邉自身は応援席から戦況を見守った。
「試合に出られなくて悔しかった分、自分が一番悔しい思いを強く持っているぐらいの気持ちで」と語るビッグマンは、「あの悔しさを忘れずにウインターカップで絶対に勝つという思いで臨みたいです」と、確固たる意志を持って開催地の東京へと乗り込む。
文=田島早苗
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