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「Jr.ウインターカップ2021-22 2021年度 第2回全国U15バスケットボール選手権大会」(以下、Jr.ウインターカップ)は、大会2日目となり、男女2回戦が行われた。
シードのため帯広市立帯広第一中学校(北海道)との2回戦が初戦となったのは沖縄県代表のSwish。だが、初戦の堅さもなく、Swishは序盤から思い切りの良いシュートで得点を重ねていく。後半も主導権を握り、そのまま相手にリードを許すことなく、76-55で勝利を飾った。
この試合、約27分出場で15得点10リバウンド10アシスト4ブロックショットをマークしたのが3年生の角田絆奈。178センチの高さを生かしたポストプレーやリバウンドなどで得点を稼いだが、第1クォーターの残り8秒の場面では、綺麗な3ポイントシュートも決めてみせた。
「今は身長が高い方ですが、高校に上がったり、レベルの高いところを目指すとなると、外のプレーも必要かなと思い、今まで練習をしてきました。ここで一本決めることができたのは大きいかなと思います」と3ポイントシュートについて笑顔で語った角田。
「緊張もあってボールが手につかず、ドライブがいつもより少なかった」と本人は振り返るが、試合ではチャンスがあれば果敢にドライブを試みる姿も。さらには、「走るプレーには自信があったので、リバンドから速攻で先頭を走ったり、身長を生かしてリバンド取ったりといったことは頑張れたかなと思います」と、走力も兼ね備えていて、そのオールラウンダーぶりをいかんなく発揮した。
豊見城高校のアシスタントコーチで、現役時代は日本代表にも選ばれた父、俊成さんの影響でバスケットをはじめたのは小学校2年生から。父からは、アメリカ選手のプレーなども動画で見せてもらうそうだ。
また、昨年の8月に開催され、女子日本代表が銀メダルを獲得した東京オリンピックの試合も見ていて、「ほかの国と比べると日本は小さいのですが、前から当たるディフェンスや3ポイントシュートがすごかったです」と感想を語る。
特に準々決勝のベルギー戦、林咲希(ENEOSサンフラワーズ)が決めた逆転の3ポイントシュートについては、ワンドリブルしてからのシュートという一連の動きを「マネして練習していました」とほほ笑んだ。
Swishの指揮を執る平良監司郎アシスタントコーチは、角田のことを「何でもできるオールラウンダー」と評する。加えて、将来性があるからこそ、今後に向けての課題に「(好不調の)波をなくすこと」と言う。
「今日の試合は、3ポイントシュート1本だけだったので、仲間のドライブから合わせて3ポイントシュートをもっと打っていきたいです。それと、ドライブから積極的にゴールを狙って、次も勝ちたいです」と3回戦に向けて気持ちを新たにした角田。その3回戦では、ディフェンスに定評のある大阪薫英女学院中学校(大阪府)と対戦する。
文=田島早苗