2022.08.25

大きな可能性を秘める相模女子大中学部・川島才佳…夏の全国をステップにさらなる飛躍を誓う

Jr.ウインターで注目を集めた相模女子大学中学3年の川島も選出 [写真]=田島早苗
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 北海道札幌市にて行われた「第52回全国中学校大会」。その大会においてベスト8となったのが神奈川県代表の相模女子大学中学部(神奈川県)だ。

 中でも8月22日の大会2日目、相模女子大学は、勝てばベスト8入りとなった決勝トーナメント1回戦で、182センチのフェリックス チヂマ クララ(3年)と187センチのンガルラ ムクナ リラ(2年)と大型選手を2人擁する京都精華学園中学校(京都府)と対戦。試合は出だしから追う形となったが、第4クォーターに京都精華学園を捉えると、そこからは接戦に。しかし残り16秒、ファウルで得たフリースロー2本を竹内みや(2年が)沈めた相模女子大学は、京都精華学園を振り切り、56―54で勝利した。

 この試合で両チーム最多の21得点を奪ったのが相模女子大学の川島才佳(3年/176センチ)だ。

「他の試合では自分が大きい方だったので、リバウンドも取れ、中でシュートも決めることができたのですが、京都精華学園戦では、自分より大きい人がいる中で、どのようにして点を取るかを考えながらプレーしました。3ポイントシュートやドライブができたことはよかったです」と、試合を振り返った川島。
 
 試合では、3ポイントシュートを3本沈めるだけでなく、ドライブなどオールラウンドなプレーを披露。中でも、追いかける第2クォーター終盤には3ポイントシュートを連続で決め、チームに勢いをもたらしていた。

 一方で「大きい選手の手が(上の方に)あって、3ポイントシュートがブレてしまいました。そういった状況はこれからたくさんあると思うので、修正していきたいです」と課題も。大型センターとの対戦は、多くの気づきを得られた場ともなったようだ。

「小さい頃から兄のプレーをずっと見ていて、真似していました」というように、川島が参考にするのは、兄の悠翔(福岡大学附属大濠高校・2年)。昨年は1年生ながらウインターカップ優勝に貢献し、アンダーカテゴリーの日本代表でも活躍する兄については、「強いプレーで自分より大きい相手、留学生に対してもしっかりとシュート打っているところがすごいなと思います」と語る。

「大会を通してすごく良くなっています。どうしても兄と比較されてしまうこともあると思うけれど、私は悠斗の妹とは見ていないし、これからも才佳らしく成長してほしいと思っています」とは川島を指導する田島稔コーチ。

 川島本人も「今は身長が大きい方だけれど、世界では小さい方になると思うので、インサイドもアウトサイドもできるオールラウンダーになりたいです」と今後への抱負を力強く語ってくれた。

中学では体幹トレーニングなどの成果も実感しているという川島 [写真]=田島早苗


取材・文・写真=田島早苗

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