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8月22日、「第52回全国中学校大会」は2日目を迎え、男女決勝トーナメントの1、2回戦が行われた。女子T1回戦に登場した香川県代表の丸亀西中学校は折尾中学校(福岡県)と対戦。序盤から競った展開となり、前半は26-28と2点ビハインドで終える。後半に入ると、一時はインサイドプレーから折尾中に得点を許して劣勢に立たされたものの、そこからチームの持ち味である3ポイントシュートが炸裂。折尾を捉えると、その後は、ディフェンスでも冴えを見せて56-54で競り勝った。
「最後まで安定してプレーができていました。特に3年生の気持ちが集中していましたね」と試合を振り返ったのは丸亀西中の笠井智代コーチ。キャプテンの中村あおい、インサイドプレーが持ち味の堀江音、ディフェンスに定評のある坂口芽依ら3年生3人の奮闘を称えた。
「相手は2年生主体。自分たちの方が(中学では)1年間多くプレーしているので、その分、最初から攻めていくことができて勝てたと思います」(中村)
「マッチアップの相手が(前日の予選リーグで)30点決めていて、しかも2年生。とても緊張していたけれど、負けずに最後までひたむきにチームメートとやれたので、いい試合ができたと思います」(堀江)
「折尾が相手と知ったときは緊張したし、(マッチアップの相手が)3ポイントシュートをたくさん決める選手だったので、止められるか不安だったけれど、最後までみんなでやり切れたし、楽しかったです」(坂口)
それぞれに試合の感想を語った3人。3ポイントシュート12本を沈めたこの試合は、ディフェンスでも、それぞれが役割をしっかりと果たし、折尾に容易にシュートを打たせなかった。
昨年までは中村の得点がメインだったが、高さがない分、「まずは3ポイントシュートを狙って、(ディフェンスがチェックしたら)ドライブ」といった外角シュートからの得点も今年は増えたと指揮官はいう。
今年のチームは、3年生が吉田夏美を加えた4人のみ。「ふざけるときは全員で思いっきりふざけるけど、試合のときはちゃんとメリハリをつけて練習から切磋琢磨し合える、大事な、大好きな仲間です」と、堀江は仲間の存在をこう表現した。
「背の高い選手が2人いるけれど、平均身長は小さい方で、どうしても相手の方が高くなってしまうので堅守速攻。堅く守って、速い攻めをすることを意識しています」と中村はチームの特長を語ってくれた。
「一試合をとおして点の取れる選手になれるように」(中村)
「コートの中では笑顔で仲間を励まし、そして自分も生きるような選手になりたい」(堀江)
「もっと自分から積極的にドライブや3ポイントを行って、シュートを最後まで決め切れるように」(坂口)
この先のプレーについての抱負を語った3人。2回戦では接戦の末に竜操中学校(岡山県)に敗れたが、3年生が中心となって練習で培ってきたプレーを発揮し、堂々の“全国ベスト8”入りを果たした。
写真・文=田島早苗