2017.06.23

“Mr.バスケ”佐古賢一が日本代表のACに就任「現役時代に逃した五輪出場へ」

JBA技術委員会委員長の東野智弥(左)と握手を交わす佐古アシスタントコーチ(右)
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 日本バスケットボール協会(JBA)は6月23日、今シーズン限りで広島ドラゴンフライズのヘッドコーチを退任した佐古賢一氏が、男子日本代表の新アシスタントコーチに就任することを発表した。

 佐古新ACは中央大学卒業後、いすゞ自動車リンクス、アイシン精機シーホース(現シーホース三河)でプレー。大学在学中の1991年に日本代表に初選出されると、1995年のユニバーシアード準優勝、1998年のFIBA世界選手権大会出場に貢献した。2011年に現役を退いた後は、2014年にNBLに参戦した広島の初代指揮官に就任。今季はレギュラーシーズンで46勝14敗の成績を残した。

 新ACの招へいを決めたJBA技術委員会委員長の東野智弥氏は「日本代表の“顔”をどうしたらいいか考えた時、彼しかいないだろうと。その彼は、“ミスターバスケットボール”と言われた佐古賢一コーチです」とコメント。「彼の実績は私からあえて話す必要性もないくらい」と述べ、フリオ・ラマス新HCとともに「新しい風を吹きいれてほしい」と期待を寄せた。

 佐古新ACは「現役時代に手に入れることができなかったオリンピック出場への思いがある」と就任に至った経緯について言及。「日本代表が強くなければバスケットボールの発展もなく、そういうことを踏まえて2020年の東京五輪を最大の目標、挑戦としていきたい」と1976年以来の五輪出場を目標に掲げ、「一番大事なことはそこに向けて魂があるかだと思っている。自分も日本代表の一員としてがんばっていきたい」と決意を口にした。

 なお、JBAは同日、アルゼンチン人のエルマン・フリアン・マンドーレがACに就任することを併せて発表した。

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