2018.08.10

強豪相手にも「できないことはない」と手応え、得点源の富永啓生「残り2試合をしっかり勝つ」

オーストラリアに敗れはしたものの、一定の手応えを口にした富永[写真]=fiba.com
バスケ情報専門サイト

 8月9日、タイのバンコクで行われた「FIBA U18アジア選手権大会2018」決勝トーナメント準々決勝にて、男子U18日本代表がオーストラリア代表と対戦。日本は最初の10分間で10点ビハインドを背負うと、その後もジワジワと引き離され、終わってみれば52-88の大敗を喫した。

 ここまでの4戦、得意の3ポイントを武器に計78得点(1試合平均19.5得点)をたたきだしていた富永啓生(桜丘高校)。この日は相手の徹底マークに遭うと、なかなか3ポイントが決まらずリズムに乗れない。「前半は自分のシュートが入らなくて苦戦してしまいました。シュートを打たされる状況で、リバウンドも取れずに相手にファストブレイクをやられてしまった」(富永)と試合後に話したように、日本は高さで上回るオーストラリアに計25本のリバウンドしか奪えなかった。

 それでも、日本のスコアラーはドライブ中心の攻めに切り替え、チーム最多となる16得点をマークした。「アタックする気持ちというよりは、最初に2本3ポイントを外したので、とりあえず中にドライブしようとしました。ちょっとやり残した感はありますけど、できないことはないと思いました」と、強豪相手にも一定の手応えを感じたようだ。

 この結果、日本は「FIBA U19バスケットボールワールドカップ2019」の出場権を逃し、10日に行われるバーレーンとの5-8位決定戦へと回った。

試合後には悔し涙を流した[写真]=fiba.com

「ワールドカップはなくなってしまったけど、日本代表として残りの2試合をしっかり勝って、日本に帰れるようにします」

 日本は残り2試合でどのようなパフォーマンスを見せるのか。まずは富永啓生という世代屈指の3ポイントシューターに注目したい。

取材協力=青木崇

男子日本代表の関連記事