2024.03.25
2月25日、有明コロシアムで「FIBAアジアカップ2025予選Window1」が開催され、バスケットボール男子日本代表(FIBAランキング26位)が中国代表(同29位)に76-73で勝利。主要国際大会では1936年のベルリンオリンピック以来88年ぶりとなる対中国の白星をつかんだ。
日本は第1クォーターから追いかける展開だったが、ベンチスタートだった井上宗一郎の連続3ポイントなどで食らいつき、38-38の同点で前半終了。後半は、この試合最多の24得点を挙げた馬場雄大がチームをけん引し、河村勇輝、富樫勇樹の“ダブルユウキ”の長距離砲などで加点。ジョシュ・ホーキンソンも14得点12リバウンドのダブルダブルでチームを支え、最終スコア76-73で競り勝った。
試合後の記者会見に登壇したトム・ホーバスヘッドコーチは、就任してから徐々に戦術が浸透している点について評価し、「メインメンバーは合宿する度に少しずつ(パフォーマンス)レベルが上がっていったんですよ。短い間にみんな本当にすごいと思う。みんな信じて、頑張ってる。Bリーグのシーズン中でこれだけの努力、このメンバー本当にすごいと思う。(選手たちは)気持ちが強いです」と、継続的に成長を見せている選手たちを称賛した。
また、「今日の試合は結構フィジカルだった」と、身長200センチ超えの選手を多数抱える中国との激戦を振り返りつつ、「そこは全然負けていないと思います」と互角に戦った点を評価。「Bリーグのバスケは結構フィジカルで外国籍選手もたくさんいるから、うちの選手たち(日本代表)も慣れたんじゃないか。相手の身長とか力とか、そんなにびっくりしてない。そういう部分はBリーグですごく助かった」と、国内リーグのレベルアップにも言及した。
そして、グアム戦も含めた今回の2連戦でチームの大きな収穫の一つとなったのが、昨夏のワールドカップ直前に離脱したテーブス海(アルバルク東京)を含めたポイントガード2人の同時起用だった。指揮官は「海も会っていない6カ月間で上手くなった。ワールドカップのチームに入れなかったことで悔しかったと思う。もし彼がそこで怒って全然ダメな考えだったら良くなかったけど、彼は逆に上がってきた」と、再び代表入りするまでに至った姿勢も評価。「海がペイントアタックすれば、3ポイントシュートが得意なダブルユウキ(富樫・河村)の3ポイントシュートのチャンスを増やせると思う。あのコンビネーションはまた使います」と手応えを口にした。
チームとしても「1番から3番まで、ディフェンスは他の国に比べると全然良いと思うよ」と胸を張り、パワーフォワードとセンターの選手たちについても、「ディフェンス上手くなったんですけど、もっと上手くなると思う」とさらなる成長を期待。この試合で唯一プレータイムがなかったチーム最年少18歳の川島悠翔も含め、「このメンバーは全員次の合宿に呼びます」と明言した。
日本代表が臨む次なる公式戦はパリ2024オリンピック本番。五輪ベスト8の目標へ向けて、今後は各選手が所属チームに戻り、自己研鑽に励むことになる。
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