2024.01.22

パリ五輪日本代表への思いも高まる2024年…“テーブス&キング流”のプレッシャーとの向き合い方

『ASIA RISING STAR GAME 2024』に出場したアディダスアスリートのテーブス海とキング開[写真]=アディダスジャパン
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 沖縄で開催された『B.LEAGUE ALL-STAR WEEKEND 2024 IN OKINAWA』の期間中に、アディダスジャパンと契約しているテーブス海アルバルク東京)とキング開横浜ビー・コルセアーズ)のインタビューが実現した。

 2人はBリーグが誇る若手選手選抜の一員として、オールスター2日目の『ASIA RISING STAR GAME』に出場。先発出場したテーブスが約19分の出場で7得点4アシスト3スティールを記録すると、ベンチスタートだったキングは3ポイント17本中10本を決め、レギュラーシーズンのキャリアハイを大幅に上回る30得点をマーク。お祭りムードの中、ファンを魅了するプレーで存在感を示した。

 今回は1学年差の2人がお互いの印象、自身を支えるシューズやパリ2024オリンピックについて、どのような思いを抱いているのか、若きアディダスアスリートの言葉を伝える。

提供=アディダスジャパン

■「新天地」と「成長」を実感する日々

立て続けに3ポイントシュートを沈めゲームハイの30得点を挙げたキング開[写真]=アディダスジャパン


――まずは今シーズンここまでの戦いを振り返ってみて、どのような印象をお持ちですか。

テーブス 今シーズンからアルバルク東京に来て、チームとしてはすごく良い流れに乗れているとは思います。ところどころで落としてしまった試合もありますけど、全員が優勝を目指していますし、個人的にもチームとしても1試合1試合成長できているなとは感じます。アルバルクのバスケにも、うまくフィットできてきているんじゃないかなと思います。

キング 今シーズンは、去年の成績もあり、周りからの期待が大きいのも感じていますし、チームとしてもタイトル獲得を掲げている中、自分たちがやりたいようなバスケができずに終わってしまっている試合が多いのが悔しいですね。まだどこか噛みあっていないところはありますが、去年チャンピオンシップ(CS)を経験したメンバーも含めて、そこに行くには何が必要かというのも分かっているつもりです。それに向けて自分たちが信じてやっていければ勝ててくると思いますし、下を向かずに常にアグレッシブにやっていきたいと思っています。

――ご自身のパフォーマスについてはいかがでしょうか。

キング プレータイムも増えてきていますが、アグレッシブにやるところは、昨シーズンよりも積極的にできていると思います。3ポイントなど、オフにスキルアップした部分は発揮できている気がします。その反面、まだまだできるなと思う部分もあるので、そこはコツコツとやっていきたいと思っています。

――テーブス選手からキング選手はどのように見えていますか。

テーブス 直接の対戦はまだないですが、スタートの役割を任される試合も増えてきていますし、昨シーズンに比べて、チームから期待されているなというのは見ていてすごく感じますし、その役割を果たしながらも積極性を失っていないなと。試合の中の限られたチャンスでも、自分の持ち味や強みを存分に出せているイメージですね。

キング そう言ってもらえるのはうれしいです。

――逆にキング選手から見たテーブス選手はいかがでしょうか。

キング 本当に素晴らしいと思います。チームも本当に強いですけど、タレントがそろっている中で、ポイントガードとしてチームをまとめて勝利に導いていますし、クラッチタイムでも勝負強さを見せて、試合を決定づけるシュートもたくさん決めていて、さすが先輩だなと(笑)。やっぱり、憧れですよ。

テーブス ありがとう、憧れてくれてるんや(笑)。

■ いかに“プレッシャー”と向き合うか

『ASIA RISING STAR GAME』に出場したテーブス海キング開[写真]=アディダスジャパン


――今年はパリ2024オリンピックも控えています。ご自身にとって日本代表というものはどのような位置づけでしょうか。

テーブス やっぱり間違いなくパリ五輪に出たいという気持ちは強いです。去年のワールドカップ前に代表選考から落選してしまって。すごく悔しい気持ちは忘れていないですし、それをバネにして、もし呼ばれたら貢献できるように、まずは目の前のシーズンをしっかりやりきることだと思っています。

キング いま現在でいえば、どちらかというと5人制よりも3×3の代表で出たいという気持ちが強いですが、もちろん、5人制で代表に入るという夢はずっと持っているので、それは決して諦めずに目指していきたいです。日本を背負って世界と戦うということは、選ばれた選手しかできないですし、そこは引退するまで絶対に諦めないでいたいです。

――今年からアディダスでは、あらゆるアスリートが直面する“プレッシャー”に光を当てる、新たなキャンペーンが始まっています。「YOU GOT THIS(大丈夫、いける。)」がそのメッセージになりますが、普段どのようにプレッシャーと戦っていますか。

テーブス これは本当に難しいことだと思いますし、向き合い方は人それぞれだとは思うのですが、自分はプレッシャーがかかる瞬間こそ、純粋な気持ちでバスケを楽しんでやろうと意識しています。もちろん、それはバスケだけじゃなく、いろいろなことでプレッシャーがかかる状況というのがたくさんある中で、そういうときこそ自分が取り組んでいる理由というか、その原点を忘れずにやることが大事だと思います。

キング 自分の場合は、今まで努力してきたことを思い返すというか、なぜいま自分はこの位置にいるのか、自分が今まで努力を続けてきたからこそ、この場面に立てている、と思うようにしています。だから、そういった場面では自分自身を強く持ってプレーするように心がけています。お父さんからも「努力してきた自分に自信を持たないと絶対に上手くいかない」と昔からずっと言われてきました。そうやって自分を信じてプレーし続け、それが結果的に失敗しても、次の自分につながると思っています。

――最後に、現在のお気に入りシューズと、そのこだわりポイントを教えてください。

テーブス 今のお気に入りはAE1ですね。発売前から期待の大きかったバッシュだと思いますが、NBAのアンソニー・エドワーズ選手の最初のシグネチャーモデル。今回のオールスターでも履かせていただいたのですが、見た目ももちろんかっこよくて、鋭い感じのデザインが好きですね。履き心地も最高ですし、グリップの良さもこのシューズの特徴で、本当におすすめです。

キング 自分は本当に優柔不断なので、1つは選べないんですよね(笑)。練習でも色々な種類のバッシュを履いています。いま試合ではローズのSon Of Chi ⅡやⅢを履いていますが、それはローズが好きなこともありますしね。僕も今回のオールスターで履いたAE1は最高でした。手に取ったときは少し重たさを感じたのですが、実際に履いてみると(重さを)感じませんでした。アンソニー選手のような動きは無理ですが、それくらい激しく動いても、靴の中で足がズレないので、すごいシューズだと思います。

今後さらなる飛躍が期待されるテーブスとキング[写真]=アディダスジャパン

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