2024.06.23

男子日本代表が豪州との第2戦で引き分けに…4Q終盤に河村勇輝が怒涛の連続得点で連敗回避

第2戦では驚異的なパフォーマンスを発揮した河村 [写真]=野口岳彦
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 6月23日、北海きたえーるで国際強化試合「日本生命カップ2024(北海道大会)」が行われ、男子日本代表(FIBAランキング26位)が男子オーストラリア代表(同5位)との第2戦に臨んだ。

 第1戦に89-90で惜敗した日本は、河村勇輝富永啓生馬場雄大井上宗一郎ジョシュ・ホーキンソンの5名が先発に名を連ねた。

 試合序盤では、河村がバスケットカウントのレイアップを決めると、富永が2本のタフな3ポイントをヒット。さらに、河村とホーキンソンのホットラインが躍動し、得点を伸ばしていく。オーストラリアに要所で3ポイントを決められるなど、拮抗した展開になるも、第1クォーター終盤に比江島慎がステップバックから3ポイントを沈めると、今度は富樫勇樹が連続レイアップで得点。さらに、比江島のアシストから川真田紘也が豪快なボスハンドダンクを叩き込むと、最後は富樫のミドルレンジジャンパーが決まり、29-23と日本がリードを奪った。

 続く第2クォーター、富永のパスを受けたホーキンソンの得点でスタートし、続けて佐々木隆成が鋭いドライブから代表初得点を挙げる。早い展開から河村の3ポイントが決まった日本は、大黒柱のホーキンソンを軸に得点を伸ばすと、吉井裕鷹が速攻レイアップをねじ込み、リードを12点に拡大。しかし、中盤からはオーストラリアに試合の流れが傾き、0-14のランで逆転を許してしまう。それでも、終盤に井上がバスケットカウントの3ポイントを沈めると、ホーキンソンの得点で49-49の同点として試合を折り返した。

大黒柱として安定した活躍でチームを支えたホーキンソン [写真]=野口岳彦

 迎えた第3クォーター、相手にオフェンスリバウンドから3ポイントを決められるも、日本は河村が3ポイントを決め返す。その後は、馬場と河村が力強いドライブ突破でリングアタックを続けて得点を重ねる。さらに、比江島がホーキンソンのダンクを演出すると、河村と吉井が3ポイントをヒット。終盤でオーストラリアにリードを許すも、吉井が相手のシュートをブロックすると、最後はホーキンソンが華麗なロールターンからレイアップを決め、69-72で日本も追走する。

 勝負の第4クォーター、開始から富樫の同点3ポイントが決まると、馬場がスティールから速攻ダンクを叩き込み逆転に成功。その後、富永がお家芸のディープスリーを決めると、今度はドライブからの得点、さらにプルアップスリーも沈めてチームを盛り立てる。再び河村とホーキンソンのホットラインで得点を挙げた日本だったが、その後はターンオーバーが続き、試合残り3分を切って逆転される。

要所で持ち前の爆発力を発揮した富永 [写真]=野口岳彦

 この追い込まれた場面で、河村がドライブからバスケットカウントを含む連続7得点を挙げてチームをけん引。土壇場で3点差に詰め寄った日本は、比江島がオフェンスチャージングを奪うと、残り18.3秒に河村が値千金の同点3ポイントを沈める。その後、オーストラリアの得点を抑えた日本は馬場が速攻を狙うも、痛恨のターンオーバーを犯す。そのまま、ラストプレーでオーストラリアにファウルを献上してしまうが、会場全体での大ブーイングにより相手がフリースローを2本とも外し、最後は95-95の同点に。延長戦のない強化試合だったため、勝敗はつかずに試合終了となった。

 パリオリンピックへ向けた最初の2連戦で勝利をつかむことができなかった日本だが、河村が4本の3ポイントを含む28得点6アシスト、ホーキンソンが23得点2ブロックと躍動。さらに、富永が4本の3ポイントを含む14得点2スティール、富樫が9得点、馬場と吉井が5得点、比江島が3得点5アシストをマークした。

 男子日本代表は今後、7月5日・7日に男子韓国代表(同50位)を迎え、有明アリーナでの2連戦に臨む。

■試合結果
日本 95-95 オーストラリア(@北海きたえーる)
JPN|29|20|20|26|=95
AUS|23|26|23|23|=95

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