2025.08.18
7月27日、日本バスケットボール協会は、FIBAアジアカップ2025に向けた男子日本代表の記者会見を味の素ナショナルトレーニングセンターで開催した。直前での代表復帰を決断した富樫勇樹(千葉ジェッツ)も出席し、その背景やチームに対する思いを語った。
富樫は、代表復帰の決断に至るまでの経緯について「特に今年の夏、プレーしないと話していたわけではない」と前置きしつつ、「トムさん(トム・ホーバスヘッドコーチ)と何度か練習場で顔を合わせて会話する中で、常に準備はしていた。いつ呼ばれてもいい状態ではあった」と明かした。復帰が決まったのは「本当にギリギリだった」とも述べつつ、「こうやって3回目のアジアカップに出場できることはすごくうれしい」とコメント。会見のあとに行われたフォトセッションでは満面の笑顔で集合写真に収まった。いかにも代表活動が楽しみで仕方ないという富樫の思いがにじみ出ている表情だった。
今夏、日本代表は6試合の強化試合を重ねてきた。チームに帯同していなかった富樫は、外から見た印象と自らが加わることでの効果について次のように語った。

千葉Jのチームメートの西村と代表戦を観戦 [写真]=古川剛伊
「6試合の親善試合を見ていて、数字にも出ているとおり、得点が取れていない。その要因の一つはペースだと思う」と分析。「自分が入ることで、そのペースの部分を上げていきたい」と、自身の強みであるテンポの速いゲームメイクで改善を図る意向を示した。
また、改めて代表チームに合流してから感じた変化については、「僕が以前参加していた合宿とは結構(プレーで)変わっている部分もある」と指摘。「僕たち3人(途中合流の馬場雄大、富永啓生/レバンガ北海道)はそれをしっかり理解しなきゃいけない」と、自らの適応を課題として挙げた。一方で、「これまでやってきた9人のメンバーも新しいことを試している段階で、ちょっと時間がかかっている印象がある」とも述べ、チーム全体が新たなチャレンジの最中であることを受け止めている様子だ。
大会前にはカタールとの練習試合が2試合残されており、「チームとしてしっかり準備していけるように頑張りたい」と締めくくった富樫。直前での復帰ながら、ベテランとしての経験と司令塔としての役割で、チームの持つポテンシャルを引き出していく意気込みを見せている。
文=入江美紀雄
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