2025.07.27

Wキャプテンで挑むアジアカップ…馬場「全員がキャプテン」、 ホーキンソン「時には意地悪に」

今回の男子代表は馬場(左)とホーキンソン(右)のWキャプテン [写真提供]=日本バスケットボール協会
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 7月27日、日本バスケットボール協会(JBA)は「FIBAアジアカップ2025」に出場する男子日本代表のメンバー12名を発表し、同時にトム・ホーバスヘッドコーチが馬場雄大ジョシュ・ホーキンソンサンロッカーズ渋谷)をダブルキャプテンに指名したことを明らかにした。

 会見には、NBAサマーリーグを終えて合流した馬場、富永啓生レバンガ北海道)、追加招集された富樫勇樹千葉ジェッツ)が出席。8月5日にサウジアラビア・ジッダで開幕する本大会に向け、チームの体制が整った。

 ホーバスHCによると、当初は馬場をキャプテンに据える予定だったが、NBAサマーリーグへの参加により一時的にチームを離れたため、その間はホーキンソンが代役を務めた。その6試合で見せたホーキンソンのリーダーシップを高く評価し、最終的に2人をキャプテンに任命する判断に至ったという。

「キャプテンは特別なポジション。チームを引っ張るのはもちろん、本人にとっても成長の機会になる」と語るホーバスHCは、経験豊富な馬場とチームの中心であるホーキンソン、2人の役割分担と相乗効果に期待を寄せた。

 キャプテン就任にあたり、馬場は「選手一人ひとりがキャプテンシーを持っていると思う。自分はそれを信頼しながら、長い大会の中でチームが緩んだときにしっかり締められるキャプテンになりたい」と決意を口にした。

 また、ホーバスHCから「この経験が自身の成長にもつながる」と言葉をかけられたことを明かし、「キャプテンという立場を通して、人間としても選手としても成長できるアジアカップにしたい」と意気込んだ。

 一方のホーキンソンは、強化試合でキャプテンを務めた6試合を振り返り、「この6試合でキャプテンとして本当に多くのことを学びました」と語る。ホーバスHCからは、「いつ教えるべきか、時には少し厳しくする必要があること、そして自分の経験をどう若手に伝えるか」といったアドバイスを受けたという。「自分は“ナイスガイ”だから、ときには“意地悪”になることも必要だと言われたんです」と、印象的な助言も明かした。

 さらに「まだそのやり方を学んでいる段階ですが、試合中は感情を出してチームを鼓舞することもできるし、練習中に誰かがミスをしたら指摘することも必要。年齢や立場に関係なく、全員が互いに責任を持ち合うことが、このチームを強くすると思います」と語り、全員で戦う集団の姿勢を強調した。

 日本代表はグループBに入り、イラン、シリア、グアムと対戦する。ホーバスHCは「どの試合も大事だが、FIBAランキングを考慮するとイラン戦が鍵になる」と語り、グループ戦後の戦いを見据えて「3勝0敗で1位通過を目指す」と力を込めた。

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