2025.07.20

魂のダンクは「気づいたら行っていた」…吉井裕鷹がアジア杯へ決意「最終的に良い結果を」

吉井は強烈なスラムをリムに叩き込んだ [写真]=野口岳彦
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 7月20日、千葉県船橋市のLaLa arena TOKYO-BAYで行われた「SoftBank CUP 2025」第2戦。男子日本代表(FIBAランキング21位)はデンマーク代表(同59位)に69-63で勝利し、国内最後の強化試合を2連勝で飾った。この試合の終盤、会場を熱狂させた豪快なワンハンドダンクを決めた吉井裕鷹が、試合後のインタビューでそのプレーとアジアカップへの思いを語った。

 第4クォーター、詰め寄られる苦しい展開の中で飛び出した魂のダンク。そのプレーについて吉井は「気づいたら行ってました、僕も」と、無心で飛び込んだことを明かした。しかし、その裏には鬱憤があった。「もっと良いバスケットができるとずっと思っていたんで、もどかしい、悔しいというのがあった」。その思いが爆発したダンクだったが、直後に吠えてしまいテクニカルファウルを取られたことには「気持ちでバスケットをやるタイプなので。まあ、あういうのも審判に見逃してほしいなとは思いますけど」と苦笑いを見せた。

 コート上では若手選手への声かけが目立つ吉井。そのリーダーシップについて問われると、「バスケットって思ったより難しいので。若手たちはそういうのを僕たちから学んでいって、最終的にアジアカップで良い結果を残せるといいなという風に思います」と、チーム全体の成長を願う言葉を口にした。

 来るアジアカップに向けては、「アジアカップ、良い結果を残せるように頑張っていきますので、応援のほどよろしくお願いします」と力強く宣言。苦しい試合を乗り越え、心身ともに充実期を迎える背番号91が、54年ぶりのアジア制覇を目指すチームの中心として、熱いプレーで日本を勝利に導く。

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