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第21回Wリーグの開幕日となった10月4日(金)、大田区総合体育館では2試合が行われた。2試合目はJX-ENEOSサンフラワーズと富士通レッドウェーブとの対戦となり、JX-ENEOSは渡嘉敷来夢、宮澤夕貴、林咲希、富士通は町田瑠唯と、「FIBA 女子アジアカップ」優勝の日本代表が4名が出場した。
幾度となく名勝負を演じてきた両チームの試合は序盤、JX-ENEOSが6―0とリードする。しかし、富士通はデンソーアイリスから移籍したオコエ桃仁花や篠崎澪らの3ポイントシュートが決まると、松本愛美、町田のドライブなどでも加点し、第1クォーターを4点リードして終えた。
第2クォーターでも山本千夏らの速攻が効果的に決まった富士通。JX-ENEOSの高田静、宮澤にシュートを許すものの、31―29と2点のリードを保ち前半を終えた。
後半、主導権を握ったのは富士通。町田が3ポイントシュートとドライブを決めると、篠崎も続き、じりじりと引き離していく。
しかし、富士通が17点リードで迎えた第4クォーター、後のないJX-ENEOSが火を吹く。渡嘉敷がインサイドのシュートに速攻、そして岡本も速攻を沈め、点差を詰めていく。それでも、要所で3ポイントシュートが決まった富士通が終盤に渡嘉敷の猛追に遭いながらも、最後は61―56で開幕戦を勝利で飾った。
「入りは悪くなかったけれど、富士通のディフェンスの寄りも速く、ボールが動かなくなった。動かなくなったことでスペースがなくなりました」と敗因を語ったのは今季よりJX-ENEOSの指揮を執る梅嵜英毅ヘッドコーチ。
渡嘉敷も「ポイントポイントでディフェンスを踏ん張れたら。大事な場面、決めるべきシュートを落としてしまったことが反省です」と試合を振り返った。
一方、富士通のBTテーブスヘッドコーチは、勝因にディフェンスを挙げ、「(今シーズンは)チームディフェンスをそれまでから少し変化させ、(今までより)積極的なディフェンスになった」と語った。
また、渡嘉敷らと同様に女子アジアカップの帰国から間もない中で試合を迎えた富士通の司令塔・町田は、「速い展開の中でプッシュするようにしていました。周りがカバーしてくれたので、プレーしやすかったです」と笑顔を見せた。
明日の10月5日(土)も同カードでの15:00より試合が行われる。「相手がどうこうよりまずは自分たちのディフェンス」とJX-ENEOSの渡嘉敷は、気持ちを新たにしていた。