2022.04.16

我慢に我慢を重ねたトヨタ自動車が逆転勝利…ファイナル第1戦で貴重な白星/WリーグPO

重要な局面でシュートを沈め、チームを支えた馬瓜ステファニー(右)[写真]=伊藤 大允
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 4月16日、国立代々木競技場第一体育館(東京都)で第23回Wリーグプレーオフのファイナルが行われ、トヨタ自動車アンテロープス富士通レッドウェーブと対戦した。

 富士通の町田瑠唯に先制点を許し、最初の5分で6-16と抜け出されてしまったトヨタ自動車だが、馬瓜ステファニーや河村美幸が得点を重ね、なんとか食らいついていく。第1クォーター終了間際には馬瓜ステファニーがフリースローを獲得し、これを沈めて11-18で最初の10分を終えた。

 続く第2クォーターでは、馬瓜ステファニーや河村がインサイドで体を張り、3点差まで追い上げることに成功。しかし、富士通の藤本愛妃や内野智香英に手を焼き、31-41と再び引き離されてハーフタイムへ突入。

 後半に入ると、トヨタ自動車はシラ ソハナ ファトージャや馬瓜姉妹を中心にオフェンスを展開し、逆転のチャンスをうかがうことに。しかし、宮澤夕貴に3ポイントシュートを決められてしまい、54-61とビハインドを背負って最終クォーターへ。

 第4クォーターでは、シュートが決まらない富士通に対して馬瓜ステファニー、ソハナ、山本麻衣が連続得点を挙げ、開始2分で逆転に成功。その後は互いに得点を奪い合い、何度もリードチェンジが起きるシーソーゲームとなるが、山本の3ポイントシュート、ソハナのインサイドアタックで終盤に抜け出し、そのまま逃げ切りタイムアップ。74-69でトヨタ自動車がファイナル第1戦を制した。

 トヨタ自動車はインサイドで躍動したソハナが21得点9リバウンドと大車輪の活躍。試合をコントロールした司令塔の山本も15得点を挙げ、逆転勝利に貢献した。一方の富士通は篠崎が24得点とゲームハイの活躍。宮澤も18得点をマークしたものの、勝ち切ることはできなかった。

■試合結果
富士通レッドウェーブ 69-74 トヨタ自動車アンテロープス
富  士  通|18|23|20|8|=69
トヨタ自動車|11|20|23|20|=74