2022.04.17

連覇に王手をかけたトヨタ自動車の馬瓜エブリン「最後に勝利をもぎ取りたい」/WリーグPO

見事な逆転勝利を収めたトヨタ自動車の馬瓜エブリンが、試合後の会見で心境を語った [写真]=伊藤 大允
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 4月16日、国立代々木競技場第一体育館(東京都)で第23回Wリーグプレーオフのファイナルが行われ、トヨタ自動車アンテロープスは富士通レッドウェーブと対戦した。

 試合の出だしからリードを奪われたトヨタ自動車は、10点ビハインドで試合を折り返すことに。後半に入っても逆転できず、7点差で迎えた第4クォーターについに反撃を開始する。最後の10分間では20-8とトヨタ自動車が圧倒し、最後は74-69でファイナルの初戦に勝利した。

 13得点6リバウンドを挙げた馬瓜エブリンは、試合後の会見で「自分たちのペースでプレーできず非常に苦しい時間帯が続いてしまったんですけど、一人ひとりがしっかりと自分たちのやることを毎回確認して、コーチの言っていることを遂行していくてことで、最後に粘り勝てたかなと思います。今まで以上に最後の最後までみんな集中して、我慢することができました」と見事な逆転勝利を振り返った。

 また、馬瓜は「何回か『これはまずい』という気持ちがあった」と苦しい試合展開での心境を明かした。「それでも、みんなが『大丈夫だよ』ってベンチから声を掛けてくれたし、コート上の5人も『大丈夫、まだ我慢』という声を掛け合ったので、最後まで自分たちが逆転できるんだという気持ちを保てたと思います」。

 皇后杯を終えてから、チームで“泥臭いトヨタ”というスローガンを掲げていたと話す馬瓜は「明日の試合でも、泥臭いところを見せて初めて勝利がつかめると思うので、しっかりと気持ちの部分を出していきたいと思います」と力強く語った。

「声を出すのも自分の仕事の一つ」と語る馬瓜を筆頭に、後半はベンチも大盛り上がりで試合に臨んだトヨタ自動車。しかし、前半の苦しい時間帯では、代々木第一体育館に駆けつけたファンに大きく支えてもらったと感謝を述べた。

「普段だったら最初からベンチもお祭りモードなんですけど、最初は撃沈してたところが雰囲気的にありました。そこの“らしくないところ”を、今日はファンの方々に本当に支えていただきました。皆さんの前でこうやってプレーできることに、改めて謝しなきゃいけないなとすごく感じました」

 最後は「明日、明後日も、いや、明後日はないと思います! しっかりと明日、皆さんの前でトヨタらしいプレーを随所に見せて、最後に勝利をもぎ取りたいと思います」と馬瓜らしく笑顔で第2戦へ意気込んだ。

 トヨタ自動車が泥臭いプレーでリーグ連覇を達成するのか。注目のファイナル第2戦は、本日の18時からティップオフとなる。

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