2023.10.02

シーズン開幕へ調整を進める富士通の町田瑠唯…新戦力の林咲希について「心強い存在」

新シーズンへ向けて意気込みを語った町田 [写真]=バスケットボールキング
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 9月28日、Wリーグの2023-24シーズンの開幕を前に富士通レッドウェーブのスタッフ、選手が、地元川崎市の福田紀彦市長を表敬訪問した。市長から激励の言葉を受けたのち、町田瑠唯がメディア対応を行った。

『第19回アジア競技大会』に向けた女子日本代表に選ばれていた町田だが、ケガによるコンディション不良のため出場を断念。現在は富士通に合流してコンディションを上げている状態だという。

 昨シーズンは終盤にケガ人が出たこともあり、プレーオフのクォーターファイナルで敗退した富士通だが、町田は新戦力も加わった今年のチームには手応えを感じているようだ。

「基本的に富士通はベースがしっかりしてるので、そこにみんなが着いていくという形です。今年は自分がケガをしてしまったことで(代表活動に参加せず)チームを見ることができているので、そういう面ではすごくプラスだなと感じています。去年よりもベテラン以外の中堅の選手が積極的にチームを引っ張ってくれようとしていますし、波のあった選手が安定してきているのも感じているので、層の厚さは去年よりも出てきてるんじゃないかなと思います」

 富士通はオフに日本代表の林咲希を獲得して注目を集めたが、代表でともにプレー経験のある町田は、「武器である3ポイントを大事なタイミングや決めてほしいタイミングでしっかり決めてくれるのはすごく心強いです。シューターでありながらも誰かのために動くことができる子なので、それもチームにとってはすごくプラスになっています」とライバルチームのENEOSサンフラワーズから加わった新戦力を絶賛した。

昨季はクォーターファイナルで女王・ENEOSに敗れた富士通[写真]=W LEAGUE

 さらに、林の加入はプレー面以外でもチームに好影響を与えているようで、「若い選手にたくさんアドバイスをしてくれています。本当に明るくポジティブな子なので、自分と宮澤(夕貴)以外にまた違う言葉を発してくれる存在です」と語った。

 そのほか、中村優花については「今年は結構コンディションが良くて、今までとはちょっと違うプレーの幅も見せている」とチームメートの仕上がり具合についても話した町田は、来たる新シーズンへ向けて意気込みを語った。「自分も毎シーズン満足して終わってはいないので、去年以上のプレーをしたいなって思っています。今はちょっと遅れてスタートしているので、急ピッチで合わせていけるようにやっていきたい」。

 また、川崎市長を表敬訪問したということもあり、ホームタウンの川崎市についても話題は及んだ。「自分は美味しいものを食べるのが大好きなので、ここに住んでてすごくいいなあっていうのは感じていますね。美味しいお店ばっかりなので、ここが行けなかったらじゃあここに行こうっていう風にできてありがたいです」と、焼肉が大好きだという町田は川崎のグルメに大満足の様子。

 川崎ブレイブサンダースや川崎フロンターレをはじめ、スポーツが盛んなエリアである川崎市では、街中でも富士通レッドウェーブの装飾や選手たちの写真などが見受けられるが、「自分の写真を見るのは恥ずかしいですけど、バスケットや自分たちを川崎市としても盛り上げてくれてるのがすごく伝わるのでうれしいです」と素直な心境を語った。

 新たな戦力も加えた富士通は、2007年以来のリーグ制覇、2008年以来の皇后杯優勝を目指し、迫る新シーズンへ挑む。

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