2021.06.14

大会MVPの三好南穂が五輪へ向かう心境に言及「吹っ切れた気持ちを持てば…」

シューターとしてポルトガルとの試合で活躍した三好 [写真]=伊藤 大允
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「三井不動産カップ2021(神奈川大会)」第3戦、女子日本代表は女子ポルトガル代表と対戦。68-43で快勝した第2戦と比べ、この最終戦は後半からポルトガルの猛攻を受けて1ケタ差まで詰め寄られた。だがリズムを乱すことなくプレーを続け、67-58で勝利を収めている。

 試合後、この第3戦でスターターを務めて約16分の出場で3得点を記録した三好南穂が、オンライン記者会見に出席。MVPを獲得した大会期間中のパフォーマンスについて、「私の仕事は3ポイントシュートのチャンスがあれば打ち続けることなので、今日は確率がよくなかったんですけれど、3戦をとおして徹底してやることができてよかったと思います」と、まずは振り返った。

 2016年のリオオリンピックと今年の心境の違いについて問われると、「リオの時は若くて、挑戦的な感じの気持ちで臨んでいた部分があって、だからこそ『吹っ切れていた』というメンタルでした。今回は挑戦というよりも『入りたい』という気持ちが強くて、そのなかでも共通している部分は、どっちの大会でも『吹っ切れている』というのが大きいと思います」と、語る。

 この『吹っ切れる』ことについて、「スペインのワールドカップの時は(代表から)落ちました。でもその時は自分のやるべきことはやったというので後悔なく終わっていました。その時の経験が今につながっています。吹っ切れさえすれば、自分らしいプレーができると感じながらやっています」と、三好が詳しく説明してみせた。

 そして今大会では、第1戦で3ポイント4本を含む14得点、第2戦でも4本を沈めて12得点と大活躍した三好。対戦相手のマークについては「ディナイが激しくて、スクリーンの時もファイトオーバー、チェイスで3ポイントを打たせないようなディフェンスをしてきました」と、振り返る。来たるべく本番に向けて、手応えを感じ、そして課題を得た。

 三好は最後に「今日はそこをついてバックカットやシュートフェイクからドライブというプレーを取り入れていこうしました」と語り、「これから海外とやるなかで、また違う突破の仕方を考えられるいい経験になったなと思います」と、ディフェンスの対応について言及した。

 ポルトガルとの3戦を見事に全勝で終えた女子日本代表。次回は7月15日の埼玉大会で、FIBAランキング6位の女子ベルギー代表と対戦する予定だ。

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