2021.06.24
6月16日から20日にかけてフィリピンで開催されるFIBAアジアカップ2021予選に向けて、強化合宿を行っている男子日本代表。現地への出発を前にリモートによる会見を実施しているが、12日には富樫勇樹(千葉ジェッツ)が取材に応じた。
悲願のリーグ制覇を成し遂げての代表活動だ。富樫は常々「初優勝のために1年準備してきた」と語っていたが、それでも東京五輪のことは頭の片隅にあったという。
「リーグ優勝できてうれしいですし、その勢いのままオリンピックに向けた合宿に参加できたことはいいことではあるのですが…。ちょっと時間が短すぎたというか。それでも気持ちの面も体の面も戦術面も含め、しっかり準備しないといけないと思います」
開幕が近づく東京五輪については、「(13年に)東京でオリンピックが開催されることが決まって、(16年に)Bリーグが開幕して。そのオリンピックに出場するために、日本代表に選ばれるためにはどうすればいいのかを考え、日本に帰ってきました。今はワクワクする思いでいっぱいです」とビッグイベントに向けての思いを語った。
しかし、男子日本代表は19年中国で開催されたFIBAワールドカップで苦い経験をしている。13年ぶりにたどり着いた世界の舞台で、日本は1勝もできずに帰国の途についた。富樫はケガのためワールドカップには出場できなかったが、チームの外から客観的な視線で当時の代表を見ていたことになる。
「やる前からフィジカル、身長、テクニック、経験と色んな面で劣っていたと思います。しかし、ワールドカップでの負けはマイナスではなく、世界レベルを体感して戻ってこれたのは良かった」
さらに、「その中でディフェンスのプレッシャー、自分たちもプレッシャーをかけないといけないし、相手のディナイだったりプレッシャーに対して自分たちのオフェンスもそれに対応して、ボールのもらい方であったり、日本代表はまだまだ足りないところがたくさんあるなと感じました。本番まで1カ月ちょっとですが、親善試合やアジアカップ予選を通じていい準備ができればと思います」と気を引き締める。
アジアカップ予選について富樫は今大会を東京五輪の次の開催が決まっているパリ五輪につながる大事な大会であると認識する。「チームとしては全力でやらないといけないと思います。さらに(東京)オリンピックの選考も兼ねていると思うので、僕自身も初戦の中国戦でちゃんとした結果が残せるようにしっかりとした準備をしたいと思います」と、最後は自分自身に言い聞かせるように語った。
日本代表にとって昨年の2月24日、台北市で行われたアジアカップ予選以来の国際ゲームだ。東京、パリと続く道を富樫がチームを引っ張っていく。
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