2021.06.24
5月30日、千葉ジェッツが宇都宮ブレックスとの「日本生命 B.LEAGUE FINALS 2020-21」の第2戦に臨み、59-83と24点差での敗戦を喫した。シリーズは1勝1敗となり、優勝の行方は第3戦に持ち越された。
試合後の記者会見に出席した大野篤史ヘッドコーチは「第1戦で自分たちが勝ったリバウンドやルーズボールなど、ボールへの執着心がすべて負けていた。ポゼッションで勝たなければブレックスさんに勝ち目はない」と話し、富樫勇樹は「戦術どうこうと言うよりは、チームとしての意識や気持ちの部分の差だったのかなと思います」とそれぞれ敗因を語った。
第1戦ではリバウンドで大きく上回り勝利を手にした千葉だったが、続く第2戦では宇都宮にリバウンドを多く奪われる真逆の展開となる。差が出たのはオフェンスリバウンドで、千葉の5本に対し宇都宮が15本を記録。セカンドチャンスからの得点では千葉が7点にとどまる中、宇都宮に21点を奪われた。
第2戦でチームハイタイとなる9リバウンドを挙げたギャビン・エドワーズも「宇都宮さんの方が戦うエナジーや気持ちをしっかり持っていて、たくさんの選手がリバウンドに参加していました。リバウンドは努力次第だと思うので、自分たちはその努力の部分を上げて、もっとリバウンドを取っていきたいと思います」と語り、第3戦への修正点は明確なようだ。
それでも、大野HCは千葉の選手にエナジーがなかったわけではないと語る。
「選手全員が頑張ってはいるんですけど、頑張り方が違ったかなと思います。『自分が何とかしなければ』という思いが強くなりすぎて、もう少しボールを回さなければいけない場面もありました。意図を全員が理解しているシュートを打つことも、リバウンドには重要になってくるので、そういうところを修正したいなと思います」
HCのコメントにキャプテンの富樫は「昨日(第1戦)のオフェンスより、今日(第2戦)のオフェンスはチームとしての一体感はなかったのかなと、プレーしていて思います。それを引きずってしまい、ディフェンスにも影響しました。悪い時間帯でどうチームで戦うか、どういう声を掛け合うかが重要だと思います。今日の反省を活かして、ミスをしてもチームとして次のプレーに切り替えられるように、声をかけていければなと思います。もちろん、ガードとしてもオープンの選手を見つけられるように、しっかりボールを動かしていきたいです」と答え、すでに最終戦へ照準を合わせているようだ。
運命の一戦へ向けて大野HCと富樫はそれぞれ意気込みを語った。
「1つのボールをひたむきに追いかける。今までやってきたことを信じて、仲間を信じてプレーする。そういうところを追い求めて、第3戦をやっていきたいと思います」(大野HC)
「チームとしてこの1年間、何のために長いシーズンを戦ってきたのかを一人ひとりがしっかり考えて、今まで以上のエナジーを持って試合に臨まなければいけないと思います。勝った方が優勝ということで、自分たちが持っている力をすべて出し切れるようにしたいなと思います」(富樫)
千葉の悲願の初優勝がかかったファイナル最終戦は6月1日の19時5分にティップオフされる予定だ。
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