2021.05.30

千葉との運命の第3戦に臨む宇都宮の渡邉「プライドを持ってプレーしたい」

第2戦では10得点を記録した渡邉[写真]=B.LEAGUE
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安齋ヘッドコーチ「自分たちの強みをもう一度見つめ直しました」

 5月30日、宇都宮ブレックス千葉ジェッツとの『日本生命 B.LEAGUE FINALS 2020-21』の第2戦に挑んだ。前日の第1戦に敗戦し、あとがない状況だった宇都宮。しかしこの試合では前半で52-32と千葉を圧倒し、試合終盤までリードを維持。最終的に83-59と勝利してシリーズを1勝1敗のイーブンに戻した。

 第2戦終了後、宇都宮の安齋竜三ヘッドコーチ、渡邉裕規ライアン・ロシターが記者会見に出席。試合内容を振り返りつつ、どのようにして第1戦から立て直したのかを語った。

 まずは第2戦について、安齋ヘッドコーチは「ウチの強みは何なのかというのを選手全員がもう一回自分たちで見つめ直して、そこをプライド持ってやってくれた結果だと思います」と、勝利を振り返る。しかし「まだ半分戻しただけなので、明後日のゲームにしっかりと準備したいなと思います」と、第3戦に気持ちを切り替えている。

 渡邉は「昨日はオフェンスでバタバタしたり、ターンオーバーもありました。けれどそこの修正がかなり効いて、ウチらしいプレーをこの大舞台でお見せできたかなと思います」と、コメント。ロシターも「今日はしっかりと自分たちのバスケットボールができたと思います。違いとしては『激しさ』の部分を自分たちが改善できたことじゃないかと思います」とし、第2戦における修正点を語った。

 また20点差で敗戦した初戦から、どのように立ち直ったかについて、安齋ヘッドコーチは「自分たちの強みをもう一度見つめ直しました。自分たちは泥臭いところで勝ってきたので、そこにプライドを持って今日は戦おうと話しました」と説明。ロシターは「自分たちがどういうチームなのかを思い出して、東地区を優勝した王者らしくプレーすることを心掛けて今日の試合に臨みました」と、つづっている。

 安齋ヘッドコーチとロシターが述べたように、精神的な要素から第2戦に挑んだ宇都宮。こうして第3戦へ望みをつなげたが、渡邉は「優勝するチャンスをカムバックできたので、もちろん優勝したいと思います」と語りながらも、応援するファンへの思いを以下のように打ち明けた。

「これだけ大変なシーズンのなかで応援してくれたファンの方々、そういう人たちのためにも、全員が悔いなく自分たちが1シーズンやってきたバスケットを出せれば、絶対につかめるチャンスであると思います。最後の最後まで、ブザーがなるまで気を抜かずにプライドを持ってプレーしたいなと思います」

試合終盤にコートに立つまで、ベンチからチームを支えた田臥[写真]=B.LEAGUE


 そして記者会見終盤には、安齋ヘッドコーチは宇都宮の精神的支柱ともいえる田臥勇太の存在について言及。「後半に点差は離れていましたけれど、それを詰められそうな時、勇太がベンチでひとこと言ったことで、ウチのチームは締まりました。やっぱりそういう存在というのがめちゃくちゃ大きいので、本当にチーム全体で戦っているというのを付け加えさせてください」と、ベンチから精力的にチームを支えてくれる大ベテランについて語った。

 2020-21シーズンの王者がいよいよ決定する運命の第3戦は、6月1日に横浜アリーナにて19時5分からティップオフとなる。

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