2021.06.02
5月29日から横浜アリーナで行われる「日本生命 B.LEAGUE FINALS 2020-21」に先立って記者会見が行われ、宇都宮ブレックスから安齋竜三ヘッドコーチ、比江島慎、ライアン・ロシターが登壇した。
49勝11敗と東地区1位でレギュラーシーズンを終え、チャンピオンシップでサンロッカーズ渋谷と川崎ブレイブサンダースを撃破し、Bリーグ初年度の2016−17シーズン以来となるファイナル進出を果たした宇都宮。比江島は「(ファイナル進出は)目標の一つだったし、幸せな気分です。ファイナルを楽しんで優勝できるように頑張りたい」と笑顔で話し、ロシターは「ファイナルに出場したという経験はとてもプラスになるが、それは過去のこと。しっかり目の前の一戦に集中したい」と力を込めた。
チームとしての強みを問われ、「チームワーク」と安齋HCが話すように、宇都宮は個人の能力だけに頼らないチームバスケットでここまで勝ち上がってきた。比江島は「誰がコートに立っても戦力が落ちない。120パーセントを出し切るのは僕らの強みでもある」と話し、ロシターも「ヘッドコーチが言ったとおりチームで戦っている。信頼関係と『ブレックスメンタリティー』と言われる最後まで諦めない強い気持ちが強み」と強調しており、積み上げてきたバスケットを披露し、ファイナル制覇を狙う考えだ。
宇都宮はレギュラーシーズンで3勝1敗と勝ち越しており、相性のいいチームだと言えるが、優勝の懸かったファイナルは別物だ。特に富樫勇樹を中心に繰り出す速攻を警戒しており、「相手はトランジションが特長なので、そこをしっかり守っていきたい」(比江島)、「リバウンドが強く、どこからでも得点が取れる。トランジションやピック&ロールなど気にしなければいけないことが多いが、プラン通り戦っていきたい」と注意を向けている。
対戦相手がどこであろうと自分たちのスタイルを貫きとおし、強敵を打ち破ってきた宇都宮。「Bリーグの全チームの代表としてやれると思っているので、ファイナルにふさわしい試合をして喜んでもらいたい」(安齋HC)、「優勝することが恩返しになるので、優勝して宇都宮に帰りたい」(比江島)、「シーズンをとおしてたくさんの方が応援してくれた。皆さんのためにもいい試合をしたい」(ロシター)と語るように、感謝の気持ちを胸に4年ぶり2度目となるBリーグ制覇を目指す。
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