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9月1日に行われた東京パラリンピックの車いすバスケットボール競技大会8日目、男子日本代表は決勝トーナメントでオーストラリアと対戦し、61-55と見事勝利を勝ち取った。
なかでも素晴らしい活躍を見せた選手の1人が55番の香西宏昭だ。香西はチームハイとなる20得点を記録し、チームの勝利を手繰り寄せた。しかし、喜ぶ様子を見せるかと思いきや、試合後のインタビューでは「この試合に勝てばベスト4ということで臨んだのですが、勝って正直実感が湧いてないです」と振り返った。
第2クォーターで好調なオフェンスを見せた香西だったが、「相手の体力やメンタルを削るというつもりで入りました。正直オフェンスの方はそんなに考えてないというか、すぐディフェンスについて相手を疲弊させるというのがとにかく目的の1つでした」と、むしろ守備に意識を割いていたという。
また、チーム最多の20得点について聞かれると、「チームみんなで取ったものだと思います。いろんな選手がガンガンアタックして、ディフェンスラインを下げてくれたから僕がシュートを打てるタイミングがあったり、そこにパスを供給してくれた仲間がいる。本当にチームみんなで取った得点だと思います」とコメント。自分だけの力ではないと、仲間たちへ感謝を述べた。
最後にチームの手ごたえについて聞かれると、大会を通じて成長していると話した香西。
「こういうチームってやっぱり、大会を通じてどんどん成長してきているので、やっぱり強いと思うんですよ。手ごたえというとなかなか難しいですけど、でも(そうした道のりを)歩んでいけているっていうのは、本当にうれしいものです」
次の準決勝イギリス戦に勝てば史上初のメダルとなる男子日本代表。惜しくも準決勝に進めなかった女子日本代表の分も、次戦でのパフォーマンスが期待される。