2025.01.20
現役時代は“魔術師”の異名を持ったNBAロサンゼルス・レイカーズのレジェンド、マジック・ジョンソンが、佐々木朗希のMLBロサンゼルス・ドジャース移籍を歓迎した。
日本国内でも大きな話題となった“令和の怪物”のMLB挑戦。同選手の代理人によると、2023年のワールド・ベースボール・クラシックで多くのMLB関係者を釘付けにした日本人右腕には、リーグ30球団中20球団が獲得に乗り出したという。MLBには25歳未満またはプロ6年目未満の海外選手がマイナー契約からスタートする“25歳ルール”が存在するため、低コストで獲得できることも争奪戦を後押し。『The Athletic』の報道では、関心を示した球団のひとつであるサンディエゴ・パドレスからはダルビッシュ有も面談に参加したそうだが、最終的には大谷翔平と山本由伸が在籍する2024年のワールドシリーズ覇者に入団を決めた。
ドジャースの共同オーナーであるジョンソンは、自身のSNSに佐々木のドジャース加入を祝して、歓迎のメッセージと共に2ショット写真を投稿した。佐々木はジョンソンから受け取ったサイン入りジャージを手にしており、そこには「To Roki」と共に自身のサインであることの証明として、5度のNBAチャンピオンや3度のMVPであることが直筆で記されている。
「佐々木朗希選手、ようこそロサンゼルスへ、そしてワールドチャンピオンであるロサンゼルス・ドジャースへ。ドジャースファンにとって素晴らしい日となりました」
この投稿は、ドジャースの佐々木獲得の過程でジョンソンが勧誘に一役買ったことを表しており、コメント欄にはドジャースファンから貢献に感謝するコメントが寄せられている。
これにより、ドジャースは佐々木、大谷、山本、タイラー・グラスノー、ブレイク・スネル、トニー・ゴンソリン、ダスティン・メイという豪華投手陣を揃えることに成功。夢のラインアップは、現地で“MLB史上最高の先発ローテーションのひとつ”と評価され、ジョンソンが再び優勝パレードに参加する可能性は大いに高まったと言える。
ジョンソンは、引退後も実業家としてスポーツ業界で大きな成功を収めてきた。レイカーズの球団社長時代には、FA解禁と同時にレブロン・ジェームズの自宅のチャイムを鳴らして、キングのLAL加入に大きく貢献。また、2012年には投資グループの一員としてドジャース買収に携わり、同球団をMLBで最も競争力の高いチームへ復権させた。また、2023年には、北米4大プロスポーツにおける史上最高額でNFLのワシントン・コマンダーズを買収。そのコマンダーズは初年度からプレーオフ進出を果たし、ワイルドカードではタンパベイ・バッカニアーズを破るという快挙を成し遂げ、今後の発展が期待されている。
八村塁の存在もあり、ますます盛り上がるロサンゼルスのスポーツシーン。今年はバスケットボールに野球と、観戦旅行に訪れる絶好のチャンスかもしれない。
文=Meiji
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